塩洗顔は危険?ニキビ・角栓・毛穴・アトピーに効果あり?やり方やメリット・デメリットを解説。
巷で流行しているさまざまな美容法。
なかでも今回ピックアップするのは塩洗顔です。
ハリウッド女優アマンダ・セイフライドさんが取り入れている洗顔法として、話題となりました。
しかし、塩で洗顔するのはやや危険な感じもしますよね。
そこで今回は塩洗顔のメリット・デメリットを徹底解説。
ニキビや角栓、毛穴、アトピー肌にどのような影響を及ぼすのか、リサーチしてみました。
併せて、塩洗顔のやり方を写真付きでレポート。
45歳の私の肌がどのように変化したのか、お伝えしていきます。
塩洗顔が気になっている方は、ぜひお読みくださいね。

1.塩洗顔に期待できる効果

塩洗顔に期待できる効果
塩洗顔にはどのような効果があるのでしょうか。
詳しく見ていきましょう。

1-1.毛穴の汚れの除去

塩洗顔のうれしいメリットとして、まず挙げられるのが毛穴の汚れの除去。
塩にはマグネシウムというミネラルが含まれています。
マグネシウムは、皮脂や汚れを取り除く効果があるため、毛穴の汚れにアプローチできると考えられます。

1-2.毛穴の引き締め

塩洗顔は、毛穴を引き締める効果も期待できます。
そこに関係してくるのは、塩に含まれるカリウム。
皮膚表面の水分バランスを調整して、肌を引き締めると考えられます。

1-3. トーンアップ

また塩洗顔のメリットとして挙げられるのが、トーンアップ。
塩洗顔によって古い角質が除去され、肌のターンオーバーが正常に機能すると期待されます。
また、血行促進効果によって明るい肌へ。くすんだ肌がトーンアップすると考えられます。

1-4.ニキビ予防

塩洗顔は、ニキビ予防効果も期待できます。
その理由は、塩が持つ殺菌効果。
殺菌効果によってニキビの原因菌であるアクネ菌の増殖を防ぐことができ、ニキビ予防につながると考えられます。
また、古い角質が除去されることや、毛穴の汚れが除去されることも、ニキビ予防につながると言えるでしょう。

1-5.むくみの解消

さらに期待できるのが、塩洗顔によるむくみ解消効果。
塩は皮膚の表面から余分な水分を引き出す作用があります。
それにより、むくみが解消。
すっきりした顔に導いてくれると期待されます。

2. 塩洗顔のメリット

塩洗顔のメリット
塩洗顔には次のようなメリットもあります。

2-1.すぐに始められる

塩洗顔で使用するのは、「塩」のみ。
塩はたいていどの家庭にも置いてありますよね。
そのため、やってみたいと思ったら、すぐに始められるのがうれしいポイントです。
ただし、洗顔で使用してよい塩の種類があります。
のちほどご紹介しますので、チェックしてみてくださいね。

2-2.安い

塩洗顔は、安さも魅力のひとつ。
塩と水さえあればできるので、美容にかけるお金を節約できるでしょう。

2-3.肌や環境にやさしい

塩洗顔で使用するのは塩のみなので、界面活性剤が苦手な方にはよいでしょう。
また環境にも悪影響を及ぼさないことも魅力と言えます。

3. 塩洗顔のデメリット

塩洗顔のデメリット
一方で、塩洗顔は次のようなデメリットも考えられます。

3-1.摩擦が起きる

塩洗顔のデメリットとして、まず挙げられるのが摩擦。
塩の粒をこすり付けることによって、摩擦が起きてしまいます。
摩擦は、肌の乾燥、シミ、くすみなどさまざまな肌トラブルの原因に。
できるだけ摩擦が起きないように、しっかりと塩を溶かすことや、やさしい力で行うことが大切です。

3-2.肌が乾燥する

塩洗顔は、肌を乾燥させる可能性もあります。
皮脂を取り除く効果が期待されるため、頻度や肌質によっては肌が乾燥してしまうでしょう。
とくにアトピー性皮膚炎の方は、症状が悪化してしまう可能性があるのでおすすめできません。
また乾燥肌や年齢肌の方も、注意しながら取り入れる必要があります。

3-3.炎症がある肌には逆効果

塩洗顔は、炎症のある肌には悪影響。
ニキビや赤み、皮ムケ、傷など肌トラブルが起きている時に塩洗顔を行うと、沁みて痛みを感じることもあります。
またスクラブが刺激となって炎症を悪化させてしまう可能性も。
肌荒れしているときは、絶対に塩洗顔を行わないようにしましょう。

4.塩洗顔のやり方

塩洗顔のやり方
それでは、ここから具体的に塩洗顔のやり方をご紹介していきます。

4-1.頻度

塩洗顔は摩擦や乾燥を避けられないため、頻度に注意する必要があります。
脂性肌や普通肌のおすすめ頻度は、週1回程度。
乾燥肌や年齢型の方は月に1回程度にするなど、ご自身の肌の状態に合わせて取り入れてみてくださいね。

4-2.事前準備

塩洗顔を始める前に、次のような準備を行いましょう。

・塩を用意する

塩を用意する
塩洗顔で使う塩は、天然塩。
伯方の塩のような手に入りやすい粗塩でOKです。
天然塩は、ミネラルが豊富で効果を実感しやすいというメリットがあります。
一方、サラサラした精製塩や、ハーブなどが加えられたマジックソルトなどは使用できないので注意しましょう。

・パッチテストを行う

パッチテストを行うことも大切。
パッチテストとは、皮膚炎が起こらないことを確認するためのテスト。
前腕もしくは上腕など、紫外線の当たらないところに、調べたい物質を塗布して、反応を肉眼でチェックする方法です。
塩を水かぬるま湯で溶いたものを、前腕もしくは上腕などに塗布して、反応をチェックしてみてください。
万が一、赤みやかゆみなどの異常が現れた場合は、パックを行わないようにしましょう。

・メイクを落としておく

塩洗顔ではメイクを落とすことができません。
メイクをしている場合は、あらかじめクレンジング剤でオフしておきましょう。

4-3.塩洗顔のやり方

塩洗顔のやり方は大きく分けて3通り。
次のような方法になります。

・ペーストを作る

塩洗顔の効果を一番高く感じられるのが、ペーストを作る方法。
ペーストを作る
手のひらに小さじ1杯程度の塩を乗せます。
ペーストを作ります
少量の水かぬるま湯を加えて、ペーストを作ります。
やさしくなでていきます
ペーストを顔に乗せて、やさしくなでていきます。
その際、力を入れてゴシゴシするのは絶対にNG。
やさしくなでるだけで、十分な洗浄効果があるので注意しましょう。
またTゾーンから行い、乾燥しやすい目元や頬は、最後に行うのも大切。
その後、ぬるま湯ですすぎをして終了です。

・ぬるま湯に溶かす

ぬるま湯に溶かす
塩をあらかじめぬるま湯に溶かして洗う方法もあります。
さっぱり感には欠けるものの、塩のスクラブによる摩擦がなく、よりマイルドに洗うことができるので、初めて塩洗顔をする方や、乾燥肌や年齢肌の方におすすめです。
小さじ1杯程度の塩を溶かします
ぬるま湯を洗面器にいれて、小さじ1杯程度の塩を溶かします。
塩がしっかり溶けたぬるま湯
塩がしっかり溶けたぬるま湯で顔を洗います。
別途、ぬるま湯ですすぎをして終了です。

・洗顔に混ぜる

洗顔に混ぜる
普段お使いの洗顔料に、塩を混ぜる方法もあります。
お手持ちの洗顔料の洗浄力をアップさせたいときにおすすめ。
ひとつまみの塩を加えて
洗顔料をしっかり泡立てた後、ひとつまみの塩を加えてさらに混ぜます。
混ぜた泡で、いつもどおり洗顔をし、すすぎをして終了です。

4-5.アフターケア

塩洗顔を行った後は、次のようなケアを行いましょう。

・保湿

塩洗顔は、皮脂がしっかり取り除かれるため、いつも以上に入念な保湿が必要。
化粧水で水分を与え、乳液やクリームなどの油分で蓋をしてあげましょう。
バリア機能を高めてくれる、セラミド配合の化粧品を取り入れるのもおすすめです。

・UVケア

塩洗顔によって角質が除去されるため、バリア機能が一時的に弱まり、紫外線の影響を受けやすくなる可能性もあります。
塩洗顔はできれば夜に行い、翌日以降はいつも以上に入念にUVケアを行うことをおすすめします。

5.塩洗顔後の肌

塩洗顔後の肌
45歳・乾燥肌の私も、実際にペーストによる塩洗顔にトライしてみました。

5-1.洗顔中の様子

ペーストを作る際、塩をしっかり溶かしたつもりでしたが、粒子が残っていて、摩擦による刺激を感じました。
傷やニキビなどの炎症がある方は、痛みを感じると思います。
ひじやひざ、ヒップなど、ボディのごわつきや黒ずみが気になるところに行うのも気持ちよさそうですね。

5-2.洗顔後の肌の様子

塩洗顔後は、次のような変化を感じました。

・よかった点

塩洗顔をしてみて、よかった点は次のとおりです。
・ざらつきがなくなった
すすぎをしている時点で、手触りに違いが。ざらつきが一掃され、肌が柔らかくなったようです。
想像以上に変化があったので、驚きました。
・すっきりした
皮脂や汚れがしっかり洗い流されたのか、すすぎ後はとてもすっきりしました。

・悪かった点

一方で、次のように悪い点も感じました。
・毛穴の黒ずみ
毛穴の黒ずみがすぐに解消されるわけではありませんでした。
頑固な黒ずみには、角栓にしっかりアプローチできる酵素洗顔がよいと思います。

・ピリピリ感

10分程度時間が経過した後、顎がややピリッとしました。
保湿を重ねることですぐに収まりましたが、いつも以上にしっかり保湿する必要があると思います。

・むくみには変化なし

またむくみには、とくに変化を感じませんでした。
洗顔という短い時間では、大きな効果が期待できないようです。

5-3. クレイ&酵素の洗顔との比較

肌はふわふわに柔らかくなったものの、毛穴の黒ずみやくすみにそこまで効果を感じなかった塩洗顔。
クレイ&酵素の洗顔との比較
酵素がクレイに溶け込んだパックタイプの洗顔料を持っていたので、両者を比較してみました。
右が酵素とクレイの洗顔料
左を塩洗顔のペースト、右が酵素とクレイの洗顔料で洗います。
写真ではわかりにくいです
写真ではわかりにくいですが、どちらかというと酵素&クレイの洗顔料の方が、くすみが消えて明るくなっているような気がします。
また酵素&クレイの洗顔料は摩擦による刺激もないので、塩洗顔と違って頻繁に行えると思いました。
摩擦を避けながらトーンアップしたい方、こまめにケアしたい方は、酵素とクレイの洗顔料がおすすめです。

6.まとめ

今回は、 SNSで話題の塩洗顔についてクローズアップしてきました。
塩洗顔には、毛穴の汚れの除去、ニキビの予防効果、トーンアップなど、うれしい効果が期待できます。一方で、頻度ややり方によっては、肌の乾燥や、肌荒れの悪化などデメリットがあるのも実状。
そのため、自分の肌を見極めて正しい方法で行うことが大切です。
また、毛穴やくすみに関しては、塩洗顔よりも、クレイや酵素の洗顔料の方が効果を実感できるようなので、早めに効果を出したいという方、検討してみてくださいね。
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