毛穴が目立たないきめ細かい肌。
美しいツヤを放っているきめ細かい肌は、本当に魅力的ですよね。
今回はそんなきめ細かい肌を作るための方法を徹底解説。
正しいスキンケアや有効な生活習慣を、詳しくお伝えしていきたいと思います。
この記事では、次のような疑問が解決できます。
- 肌のきめが細かい人の特徴は?
- 「きめ細かい肌」とはどういう意味?
- 肌のきめをよくするにはどうしたらいい?
- 肌のきめが荒い原因は何ですか?
- 肌のきめを整える生活習慣は?
今日からできる正しいスキンケアや生活習慣を取り入れて、きめ細かく美しい肌を目指していきましょう。
1. きめ細かい肌とは?
「きめ細かい肌」とはいったいどのような意味なのでしょうか?
詳しく見ていきましょう。
1-1.きめってなに?
肌の「きめ」とは、皮膚の凹凸でつくられた網目模様のこと。
肉眼では見えませんが、皮膚は「皮丘」と呼ばれる凸部分と「皮溝」と呼ばれる凹部分でできています。
きめ細かい肌とは、皮丘と皮溝が規則的に整列している状態。三角やひし形の形がキレイに並んでいます。
また皮溝に適切な深さがあり、浅すぎないのが特徴です。
1-2.きめが整うと、肌はどうなる?
きめが整うと、次のような肌状態になります。
・ツヤがでる
きめ細かい肌は、美しいツヤを放つのが特徴。
皮丘と皮溝がキレイに整列しているため、光がきれいに反射します。
・化粧ノリがよくなる
きめ細かい肌は、不要な角質がなく、肌のごわつきがないのが特徴。
そのため化粧ノリもよくなります。
・バリア機能が正常になり健やかに
きめ細かい肌は、ターンオーバーが正常なので、バリア機能も高いのが特徴。
うるおいがあり、外部刺激に強い健やかな肌になります。
2.肌のきめを乱す原因とは?
では、肌のきめが乱れてしまう原因はどのようなことなのでしょうか。
詳しく見ていきましょう。
2-1.肌の乾燥
肌の乾燥は、肌のきめを乱す原因のひとつ。
肌にしっかりうるおいがあることで、皮丘がふっくらと盛り上がり、美しいきめを作ります。
しかし、乾燥していると凹凸が乱れてバラバラに。
ターンオーバーが乱れることから、不要な角質も蓄積して、ごわついた肌になってしまいます。
次に挙げる行動は、肌を乾燥させる原因となるので気をつけましょう。
- 過度な洗顔
- 保湿不足
- 紫外線を浴びる
など
2-2.摩擦
肌の摩擦も、きめ細かい肌を遠ざける原因のひとつ。
摩擦が起きると、内部を守ろうとして、角質を厚くしてしまいます。
すると肌はごわついて、きめが乱れた状態に。
次に挙げる行動は、摩擦を起こす原因となるので気をつけましょう。
- ゴシゴシ洗顔
- 力を入れたマッサージ
- 洋服の着脱時のこすれ
- 顔を触る癖
など
2-3.角質ケアのしすぎ
角質ケアのしすぎも、きめを乱す原因のひとつ。
先ほど角質が厚くなると、肌がごわついてきめが乱れた状態になると言いましたが、過度な角質ケアも危険です。
たしかにピーリング剤など、余分な角質を除くための角質ケアアイテムを投入することで、一時的に肌のごわつきを改善させることができます。
しかし、やりすぎると必要な角質を除去してしまい「ビニール肌」になる恐れがあるのです。
ビニール肌とは、きめを失った状態。
一見、つるんとしていますが、実はバリア機能が低下して、大変危険な状態なのです。
角質ケアのあと、次のような肌状態になったらビニール肌になっている可能性も。
- しっかり保湿をしても、すぐに肌がつっぱる
- いつもの化粧水が沁みる
- ピリピリとしたかゆみを感じる
ビニール肌になってしまったら、正しいスキンケアでターンオーバーを正常にして、適切なきめを育むことが必要です。
2-4.過剰な皮脂
皮脂は肌のうるおいを守る大切なものですが、過剰に分泌されると、きめを乱す原因になってしまいます。
皮脂が分泌されすぎると、毛穴が開いた状態に。
またニキビもできやすくなってしまいます。
きめ細かい肌を目指すためには、水分と油分のバランスを整えることも大切です。
3.きめ細かい肌をつくるスキンケア
きめ細かい肌を作るには、どのようなスキンケアを行ったらいいのでしょうか。
洗顔や保湿、UVケアなど、いくつかのポイントをチェックしていきましょう。
3-1.クレンジング&洗顔
まずは、きめ細かい肌をつくるための、クレンジングと洗顔のポイントをご紹介します。
・クレンジング
クレンジングでは、次のようなことに気をつけましょう。
・帰宅後すぐにクレンジングをする
メイクは肌の負担になるため、帰宅後できるだけ早くクレンジングをしましょう。
メイクを長時間肌に乗せたままにしておくと、皮脂などと混ざり合って過酸化脂質に変化。毛穴の黒ずみやニキビ、しみなどさまざまな肌トラブルを引き起こします。
ターンオーバーも乱れて、肌のきめが粗くなってしまうことに。
とくに濃いメイクをしているときは早めにメイクをオフして、肌への負担を取り除いてあげましょう。
・メイクの濃さに合わせたクレンジングを
クレンジング剤は、さまざまな種類がありますが、きめ細かい肌を作るためには、メイクの濃さに合させたクレンジング剤を使うことが大切。
メイクが濃い日は洗浄力の高いもの、ナチュラルメイクの日は肌への負担の少ないものにするなどして、その日のメイクに合わせて調整しましょう。
次の図は、洗浄力と肌への負担の相関図なので、参考にしてみてくださいね。
水クレンジングやシートタイプのクレンジング剤は、とても便利なアイテムですが、摩擦がおきてしまうというデメリットも。
健やかなきめを育むためには、毎日の使用を避けましょう。
・洗顔
きめ細かい肌を作るために、次のような正しい洗顔を行うことが大切です。
- 軽く予洗いする
- 洗顔料をしっかり泡立てる
- Tゾーンに泡を乗せて、こすらないように泡を押しながらモフモフとやさしく洗う
- 頬や目の周りなども、同様にやさしく洗う
- ぬるま湯でやさしくすすぎをする
- 清潔なタオルを肌にやさしくあてて水分を拭き取る
不要な角質をオフしながら、健やかなきめを育むためには、「洗う」、「すすぐ」、「拭く」、すべての工程において、ゴシゴシせずに摩擦を起こさないことが大切です。
泡立てが面倒な方や、摩擦をできるだけ避けたい方は、パックタイプの洗顔料もあります。
3-2.保湿
きめ細かい肌をつくるためには、入念な保湿も必須。
しっかり保湿をすることで、ふっくらとしたきめを作ることができます。
・洗顔後すぐに保湿
洗顔後、時間を空ける必要はありません。
洗顔後は、どんどん水分が蒸発していくので、速やかに保湿を行いましょう。
化粧水でたっぷりと水分を与えて、乳液やクリームなどの油分で蓋をします。
肌がごわついて化粧水が入りにくいときは、ブースターでやわらかくほぐすのも有効です。
・乾燥しやすいときは、保湿力の高い成分を
肌が乾燥しやすいときは、次のような保湿成分も有効です。
・セラミド
セラミドは私たちの肌にもともとある成分。
肌のうるおいを保ち、外部刺激から内部を守るというバリア機能の要として働きます。
しかし、年齢とともに減少してしまうのが実状。
30代ごろから徐々に減少してしまうので、加齢とともにうるおいがなくなったり、肌が敏感になるのはセラミド不足が原因かもしれません。
セラミド配合のスキンケア製品を使えば、肌のうるおいがアップ。きめの整った肌を目指すことができます。
・NMF(天然保湿因子)
同じくバリア機能を担っているNMF(天然保湿因子)もおすすめ。
NMF(天然保湿因子)は、水をしっかりつかんで角質層内に保持してくれる成分です。
しかし、セラミド同様、加齢やターンオーバーの乱れで減少してしまうので、スキンケアで補ってあげるとよいでしょう。
3-3.UVケア
きめ細かい肌にとって、紫外線は大敵。
肌を乾燥させて、ごわつかせてしまいます。
紫外線は365日降り注いでいるので、朝のスキンケアの最後には必ず日焼け止めを塗ることが大切。
紫外線の強い時期には日傘やサングラス、帽子など、その他のアイテムをプラスして、肌を守りましょう。
4.きめ細かい肌をつくる生活習慣
きめ細かい肌を作るためには、次のような生活習慣を意識することも有効です。
4-1.質の良い睡眠
きめ細かい肌を作るためには、質の良い睡眠が必要です。
とくに寝始めの3時間は、傷ついた肌の修復に関わる成長ホルモンが大量に分泌されるタイミング。
そのため、寝入りにぐっすり眠ることが、きめ細かい肌への近道です。
寝る前1時間にはスマホを見ない、照明を暗くしてリラックスして過ごすなどして、睡眠環境を整えましょう。
4-2.バランスのよい食生活
きめ細かい肌を作るためには、栄養バランスのよい食生活も欠かせません。
ビタミン、ミネラル、たんぱく質など、健やかな肌を育むためには、さまざまな栄養素が必要です。
とくに女性は、野菜はたくさん食べているけれど、たんぱく質が不足していることが多いので気をつけましょう。
過度なダイエットはせず、いろいろな食材をバランスよく食べることをおすすめします。
4-3.水を飲む
きめ細かい肌を目指すためには、水を飲むことも大切。
水を飲むことで、肌の水分量をアップさせることができます。
身体の大きさにもよりますが、1日1.5リットル程度をこまめに飲むようにしましょう。
4-4.ストレスケア
きめ細かい肌には、ストレスも敵となります。
ストレスはホルモンバランスを乱して、ターンオーバーも乱してしまうため、きめ細かく美しい肌を遠ざけてしまいます。
あなたに合った方法で、こまめにストレスを解消してくださいね。
5.まとめ
今回は、きめ細かい肌の作り方を解説してきました。
肌のきめは、肌の乾燥や間違ったスキンケアによって、乱れてしまいます。
今回ご紹介した正しいスキンケア、有効な保湿成分、生活習慣の改善などでターンオーバーを正常にして、健やかなきめを育んでいきましょう。