あなたが今お使いの化粧水、いつ開封したか覚えていますか?
いつ買ったかわからない化粧品で溢れている、なんて方もいらっしゃいますよね。
実は化粧水をはじめ、すべての化粧品には使用期限があります。
肌を美しくする化粧品ですが、期限が切れたものを使ってしまうと肌トラブルを招く可能性も!
けれど食品のように、わかりやすく消費期限が明記されていない化粧品も多く存在しますよね。
そこで今回は、化粧品の使用期限について徹底解説。
- 化粧水はいつまでに使い切るべき?
- 開封前と開封後で違いがある?
- 化粧水を長持ちさせる保存方法を知りたい
- 化粧品のサンプルはいつまで使える?
- 化粧水は冷蔵庫に入れておけば長持ちする?
- 去年の日焼け止め、余ってるから使っていい?
このような疑問をお持ちの方は、ぜひ最後までお読みくださいね。
Contents
1.化粧水の使用期限の目安は?
1980年、厚生労働省から化粧品の使用期限に関する通達が出されました。
- 高湿多湿
- 温度変化の激しい場所
- 直射日光の当たる場所
これらの3つの条件のもと、3年以内に品質が劣化してしまう化粧品は、月単位の使用期限の記載が必要となったのです。
しかし、製造日が書かれていない製品も多く存在します。
それはなぜでしょう?
実は、適切な条件下で3年以上品質が安定している化粧品は、使用期限を表示しなくてもよいことになっているのです。
製造日や消費期限が明記されていない化粧水は、以下のように判断してみてくださいね。
1-1.未開封
未開封の化粧水の期限は、製造日から3年を目安に使い切りましょう。
製造日は化粧水の外箱などに記載されていることがあるので、未開封のまま保管するときは外箱に入れたまま保管しておくことをおすすめします。
注意したいのがフリマアプリで化粧品を購入した場合。
新品未開封と書かれていても、製造日から何年も経過している可能性があります。
出品者が購入した日を確認するなどして、古い化粧品を購入しないように気をつけてくださいね。
1-2.開封済み
すでに開封済みの化粧水は、1年以内に使い切るのがおすすめ。
手指や空気中に存在する雑菌や微生物が混入して、品質は劣化します。
開封後は、すみやかに使い切りましょう。
ちなみに化粧水はメーカーが推奨している量に従って使うと、1~1.5か月くらいで使い切れるようになっているんだとか。毎回ケチらずに推奨された量を使うことが、安全に使うコツということですね。
2.化粧品の品質劣化はこうして見極める
ただし消費期限内であっても、明らかに品質が劣化している場合は要注意。
次のポイントを元に、お使いの化粧水に変化がないか常に確かめてみてくださいね。
2-1.におい
品質が劣化すると、においが変化することがあります。
開封したての頃はいい香りだったのに、香りが飛んでしまっていたり、異臭を放っているようであれば、品質が劣化している可能性大。
すみやかに処分しましょう。
2-2.分離
また、本来は分離していないのに、水分と固形物で分離してしまっているようであれば品質が劣化していると判断しましょう。
ただし、もともと分離していて振ってから使用するタイプの化粧品は除きます。
2-3.沈殿
何かが沈殿しているような場合も品質劣化のサイン。
透明のボトルでないと見えづらいですが、チェックしてみてくださいね。
2-4.変色
開封したての頃と比べて、明らかに色が変化している場合も品質が劣化していると判断しましょう。
もともと白だったのに、黄色っぽくなっているなど、変色が見られることがあります。
3.化粧水の品質をキープする使い方
化粧水の品質を維持するためには、使い方も大切。
次のポイントを意識して使ってみてくださいね。
3-1.手を清潔にしてから使う
化粧水を使う前には、手を清潔にしてから使いましょう。
手には雑菌が付着しているので、汚れたまま使用すると化粧水に雑菌が混入してしまいます。
多くの化粧水には防腐剤が入っているので、多少の雑菌が混入することを前提として製造されていますが、塗布する前にしっかり手を洗ってから化粧水を使うほうが、品質を維持しやすくなりますよ。
3-2.使ったら口を拭く
化粧水を使ったら、ティッシュペーパーなどで軽く口を拭きましょう。
これも、雑菌の繁殖を防ぐための方法です。
よく見ると細かいほこりや髪の毛などが付着していることがあるので、チェックしてみてくださいね。
3-3.しっかり蓋を閉める
しっかり化粧水の蓋を閉めることも大切。
空気に触れると酸化して、品質の劣化につながります。
口の周りに細かいほこりなどが付着していると蓋が閉めにくくなるので、先述したようにティッシュペーパーで口を拭き、しっかり閉めるようにしましょう。
3-4.開封日をメモしておく
また化粧品を開封したら、日付をメモしておくことのもおすすめ。
とくに次のように特定の時期だけ使っている化粧水は長持ちするので、開封後1年で使い切れないことがあります。
- 肌がゆらいでいる時期だけ使っている敏感肌用の化粧水
- 皮脂が多い時期や毛穴パックのあとにだけ使っている収れん化粧水
このような化粧水には、開封日をメモしておくことをおすすめします。
4.化粧水を保管する場所
化粧水の品質を維持するためには、保管する場所も大切。
次の3つの条件を満たした場所に保管するようにしましょう。
4-1.日の当たらない場所
直射日光が当たる場所はNG。
温度変化により、品質の劣化につながります。
1日を通して日が当たらない場所に保管しましょう。
4-2.風通しのよい場所
熱がこもってしまうような場所も避けましょう。
風通しのよい場所が適しています。
4-3.涼しい場所
また涼しい場所に保管しておくことも大切。
お風呂の横にある洗面所や乾燥機の近くは、温度が上がりやすいので避けたほうがよいでしょう。
ただし冷蔵庫での保存はNG。
涼しくてよさそうですが、多くの化粧品は常温で保存することを前提に作られています。
急な温度変化は品質の劣化につながりますので、冷蔵庫での保存が推奨されている製品以外は、室内の涼しい場所で保存しましょう。
5. 化粧水以外の化粧品の期限
これまで化粧水の期限について解説してきましたが、その他の基礎化粧品やメイクアップ化粧品は、どのような期限が設定されているのでしょうか。併せてチェックしてきましょう。
5-1.基本は化粧水と同じ。未開封で3年、開封済みは1年。
乳液や美容液などの基礎化粧品も、口紅やファンデーションなどのメイクアップ化粧品も、基本的には化粧水と同じ。
期限が記載されていない製品以外は、未開封で3年、開封済みは1年で使い切るようにしましょう。
5-2.アイテム別
ここで、アイテムごとに品質をチェックしたいポイントや、安全に使うためのコツをご紹介します。
・基礎化粧品
まずは、基礎化粧品についてチェックしておきましょう。
- クリームやジェルなどボトルタイプのものはスパチュラを使う
クリームやジェルなど、ボトルに入ったものは手の雑菌が混入しやすいアイテム。そのため、直接手が触れないようにスパチュラを使うことをおすすめします。デパコスはスパチュラが付属してるものが多いのですが、リーズナブルなドラコスは付属していない製品がほとんど。スパチュラは100円ショップなどにも置いてあるので、常備してみてはいかがでしょうか。 - オイルは匂いに注意
オイルは匂いの変化がわかりやすいアイテム。明らかに油っぽくなっていたり、テクスチャーが変わっているものは、酸化している可能性があるので使用を中止しましょう。とくにオーガニックのオイルは、使用期限が短いので要注意です。 - シートパックは個包装がベター
またシートパックも注意が必要。大容量のパックは手の雑菌が混入しやすいので、開封したらすみやかに使いましょう。先日、株式会社クォリティファースト様に、7枚入りのシートパックの使用期限について問い合わせしてみました。すると「使用期限は未開封の場合で3年でございます。開封後は2週間以内を目安になるべくお早めにご使用くださいませ。」と返信が来ました。製品によって開封後の期限に違いがあるので、気になる場合は問い合わせしてみてくださいね。おすすめは個包装のシートパック。割高になってしまいますが、フレッシュな状態で使いきることが可能です。 - 去年の日焼け止めは使わないのがベター
日焼け止めも残りがちなアイテム。去年の日焼け止めが残っているから使っちゃおうかな、と考える方も多いのではないでしょうか。しかし、開封後1年が消費期限と考えると昨年と同じ季節の日焼け止めは期限切れの可能性が。紫外線は1年中降り注いでいますので、夏に限らず惜しみなく使い、常にフレッシュなものを使うようにしましょう。 - あえて少量タイプを使う
製品によっては、大容量のものと少量のものが製造されていることがあります。
大容量のほうがコスパはよいのですが、あえて少量タイプを選ぶとフレッシュなうちに使い切れるのでおすすめです。
・メイクアップ化粧品
コロナ禍でメイクする機会が減り、コスメがなかなか減らない方も多いのではないでしょうか。
限定品でかわいいパッケージだったり、プレゼントで頂いたものだと、なかなか捨てにくいですよね。
しかし基礎化粧品と同様に、メイクアップ化粧品も使用期限があります。
次のポイントに注意して、古いものは処分するようにしましょう。
- ファンデーション
近年おうち時間が増えたことで、なかなか減らないファンデーションを持て余している方も多いのではないでしょうか。
まずは、パッケージに記載されている消費期限をチェックしてみてください。これは開封後12か月で使い切りましょう、というマークです。わかりやすいマークなので、ぜひチェックしてみてくださいね。ただし期限内でも、次のような品質の変化があった場合は処分しましょう。■パウダーファンデーションが固くなって、パフにつきにくい■リキッドファンデーションやクリームファンデーションが分離している
- 口紅やグロス
口紅やグロスは直接口につけるものなので、注意したいアイテム。口紅が固くなってしまっていたり、プツプツと油が浮いてきているようなのは古くなっている証拠。グロスも変色していたり、開封したての頃にはなかった沈殿物が浮いているようなときは使用を中止しましょう。
5. 化粧品の期限にまつわるQ&A
最後に、化粧品の期限や保存に関して気になる質問をまとめてみました。
5-1.どこを見ても製造日がわからないときはどうしたらいい?
未開封の場合、製造日から3年が目安ですが、そもそも製造日がわからない場合もありますよね。
そんなときは、直接メーカーに問い合わせてみるのも一手。
こちらは花王のリキッドファンデーション。
上の丸で囲んだ部分に、アルファベットと数字で何か記載されています。
これを問い合わせ先に電話して伝えたところ、製造年月をすぐに教えていただけました。
どうしても製造年月を知りたい化粧品があれば、メールや電話で問い合わせしてみてくださいね。
5-2.防腐剤って肌に悪いの?
多くの化粧品に配合されている防腐剤。
防腐剤は肌に悪いというイメージをお持ちの方もいらっしゃいますよね。
しかし防腐剤は化粧品の品質を保持するために必要不可欠な成分。
劣化した化粧品を使って肌荒れを起こすよりも、防腐剤が入っていても品質が保たれている化粧品の方が安全であると考えましょう。
5-3.化粧品サンプルはいつまで使える?
化粧品のサンプルは、少量パッケージでフレッシュなまま使えるような印象がありますが、本来の製品のパッケージより簡素です。
そのため、品質が劣化しやすいことも考えられます。
もらったらできるだけ早めに使い切るようにしましょう。
5-4.肌質によって使用期限は変わる?
どんな肌質でも使用期限は変わらず、消費期限が記載されていないアイテムは未開封で3年、開封後は1年です。
しかし、肌が敏感になっている時期やニキビによる炎症が強く出ているときは要注意。
劣化した製品が思わぬ肌トラブルを招く可能性があります。
いつ買ったのか思い出せないような化粧品は避けて、できるだけフレッシュなものを使うように心がけましょう。
6. まとめ
今回は、化粧水の消費期限について解説してきました。
消費期限が記載されている化粧品については、その日に従います。
期限が記載されていない製品は、未開封で3年、開封後は1年で使い切るようにしましょう。
また化粧品を安全に使うためには、保管の仕方も大切。
高温多湿を避け、風通しのよい、涼しい場所で保管するようにしましょう。
意外と見過ごしがちな化粧品の消費期限、これを機にぜひチェックしてみてくださいね。