- 季節の変わり目は、いつも肌がピリピリする
- 生理前にいつも肌の調子が悪くなる
そんな風に感じているあなた、もしかしたら「ゆらぎ肌」かもしれません。
実は私も、このゆらぎ肌に悩まされているひとり。
敏感肌とまではいかないものの、季節の変わり目や生理前に、全身の肌がピリピリしてしまいます。
私の場合、若い頃は「自分の肌は健康そのもの!」と過信していたのですが、アラフォーに突入してから肌の調子がアップダウンを繰り返すようになりました。
そして「ゆらぎ肌」という言葉を知って、「私の肌はこれだ!」と納得。
暑い夏が終わり、空気が乾燥し始めるこの時期も、まさにゆらぎ肌と戦っています。
そこで今回は、ゆらぎ肌について徹底解説。
- ゆらぎ肌とはどんな肌なのか
- なぜ、ゆらぎ肌になってしまうのか
- ゆらぎ肌のスキンケア
- ゆらぎ肌にならないための生活改善
これらを詳しく解説していきたいと思います。
ゆらぎ肌かもしれないと感じているあなた、一緒にゆらがない健やかな肌を目指していきましょう♪
Contents
1.ゆらぎ肌とは
まずは、ゆらぎ肌とは一体どのようなものなのか、詳しくチェックしていきましょう。
1-1.肌が一時的に敏感に傾いている状態
ゆらぎ肌とは「一時的に肌が敏感に傾いている状態」をいいます。
いつも使っているスキンケア製品なのにヒリヒリしてしまったり、何かに刺されたわけではないのにピリピリ痒くなるなど、肌に変化が起こります。
これは、敏感肌とは似ているようで違います。
「敏感肌」は肌が敏感になっているのが常態。
季節やストレス、年齢などとも関係なく、少しの刺激でも肌が過敏に反応してしまいます。
一方、ゆらぎ肌はあくまで「一時的」。
一定期間を過ぎると、また肌が普通の状態に戻ります。
そのため軽視されがちですが、肌がゆらいでいる時期はスキンケア製品を変更するなどして、できるだけ肌に刺激を与えないことが大切です。
1-2.原因はバリア機能の低下
では、なぜ肌は「一時的に敏感な状態」になってしまうのでしょうか。
それは、バリア機能の低下です。
肌のバリア機能とは、私たちの肌に本来備わっている機能。主に次の2つの働きがあります。
- 外界からの異物の侵入や攻撃から体を守る
- 体内から水分が蒸散するのを防ぐ
この働きが低下することで、肌が刺激を受けやすくなってしまうのです。
ではバリア機能の低下は、どうして起きてしまうのでしょうか。
それは、次のようなことが考えられます。
- 肌の乾燥
- 摩擦
- 急激な温度変化
- 紫外線
- ストレス
- ホルモンバランスの乱れ
これらは、肌のターンオーバーを乱す原因となり、バリア機能の低下につながってしまうのです。
季節の変わり目、環境の変化、生理前などに肌がゆらぎやすくなるのは、このような原因が関係しているのですね。
1-3.ゆらぎ肌のセルフチェック
さて、自分の肌がゆらぎ肌であるかどうかも、気になるポイントですよね。
以下に当てはまる項目があると、ゆらぎ肌である可能性があります。
自分の肌状態と照らし合わせて、診断してみてくださいね。
- 季節の変わり目に、肌がかゆくなったり、赤くなる
- 生理前は、ニキビができたり、カサカサしたりする
- 歳をとってから、肌が過敏になってきた
- ストレスが多く、肌の調子も悪くなってきた
2.ゆらぎ肌を予防&改善するスキンケア
ゆらぎ肌を予防・改善するためには、次のようなスキンケアの見直しが大切です。
2-1.肌にやさしいスキンケア製品に変更する
肌がゆらいでいる時期は、いつものスキンケア製品が突然合わなくなることも。
そんなときは、できるだけ肌にやさしいスキンケア製品に変更することをおすすめします。
では肌にやさしいスキンケア製品とは、一体どんなものでしょう。
次のワードに着目して選んでみましょう。
・敏感肌用
まずおすすめなのが「敏感肌用」と記載されているスキンケア製品。
「ただのゆらぎ肌だし、敏感肌用を使うほどではない」
「敏感肌用の化粧品って、美肌効果が薄そう」
私は敏感肌用のスキンケア製品に対してそんな風に思って、なかなか手を出しませんでした。
しかし、ゆらぎ肌が長く続いた時期に思いきって敏感肌用のコスメを使ってみると、肌がホッとしている感じがしました。
今では肌が安定している時期も、敏感肌用のクレンジングを使っています。
濃いメイクは落としにくいというデメリットはありますが、余分な皮脂を奪いすぎることなく安心して使うことができます。
他にも、化粧水、乳液、クリーム、日焼け止めなど、敏感肌用の製品はいろいろあるので、ぜひ試してみてくださいね。
・無添加コスメ
「無添加コスメ」という言葉も、肌にやさしそうな感じがしますよね。
ただし、無添加といっても内容はさまざま。
香料、着色料、防腐剤、界面活性剤、アルコールなど、肌に刺激になる成分が配合されていない製品をいいますが、何が配合されていないかは製品によって違うので注意が必要です。
できればサンプルをもらって、肌に合うか試してみるのがよいでしょう。
・オーガニックコスメ
「無添加コスメ」と混同しがちなのがオーガニックコスメ。
オーガニックコスメとは、化学物質を含まない有機原料からつくられた製品のことです。
ただし、人によっては使用されている植物などにアレルギー反応を起こすこともあるので、100%安心・安全というわけではありません。
無添加コスメと同様に、肌に低刺激であることは確かですが、必ずしもご自身のゆらぎ肌に合うとは限らないので、少量ずつから試してみることをおすすめします。
2-2.肌をこすらない
肌をこすらないことも、ゆらぎ肌の予防・改善にはとても重要。
バリア機能が低下している肌に強い摩擦が加わると、余計に悪化してしまいます。
次のポイントに注意して、できるだけ肌をこすらないように心がけましょう。
・やさしく手早くクレンジング
クレンジングは、メーカーが推奨している適量を使いましょう。
ナチュラルメイクのときも同様。
メイクが薄いからと言って、クレンジング剤を少なめにすると、摩擦が起きてしまいます。
また、できるだけ短時間で済ませるのも大切。
クレンジング剤を長い時間、肌に乗せていると必要な皮脂まで奪ってしまいます。
・こすらない洗顔
洗顔はたっぷり泡立てて、肌に直接指が触れないように洗います。
熱すぎるお湯は肌を乾燥させるので、すすぎはぬるま湯で行いましょう。
タオルで拭く時も要注意。
ゴワゴワのタオルではなく、ふんわりと肌触りのいいタオルでやさしく上から水分を拭き取るようにしましょう。
・スキンケア製品をやさしく塗布
スキンケア製品を低刺激なものに切り替えるだけでなく、塗布の仕方も見直しましょう。
手に出して、ゴシゴシこすりながらつけていませんか?
手をスライドさせるのではなく、上からやさしく包み込むように塗布していきましょう。
その際、やさしく上から押さえるようにハンドプレスすると、保湿力がアップします。
コットンを使う場合も同様。
強く何回もパッティングすると、肌に強い刺激が加わってしまうので気をつけましょう。
・ニキビに触れない
肌がゆらいでいる時期に、ニキビができてしまうこともあります。
洗顔やスキンケアの際もできるだけ摩擦が起きないようにして、炎症を長引かせないようにしましょう。
2-3.過度なお手入れを控える
肌がゆらいでいるときは、過度なお手入れを控えるのも大切。
とくにピーリングや毛穴パックなどは、必要な角質まで剥がれてしまうので、使用しないようにしましょう。
また普段使いのスキンケア製品やコスメを切り替えるタイミングも注意したいポイント。肌がゆらいでいない時期に、切り替えることをおすすめします。
2-4.しっかり保湿する
ゆらぎ肌の予防・改善には、「保湿」も重要です。
保湿力のある化粧水やクリームなどで、バリア機能の低下の原因である「肌の乾燥」を防ぎましょう。
ちなみに私は、セラミド入りの美容液を使っています。
セラミドは肌の水分を挟み込んで蒸発を防いでくれる成分。
私たちの肌にもともと存在しますが、30代くらいから徐々に減ってきます。
セラミド入り美容液を使った日は、夕方までまったく乾燥を感じないので、肌がゆらいでいる時期にもおすすめです。
2-5.紫外線から肌を守る
紫外線から肌を守ることも重要なポイント。
紫外線は、肌を乾燥させて、バリア機能を低下させてしまうのです。
ゆらぎ肌を引き起こす原因となってしまうので、しっかりガードしましょう。
紫外線が降り注ぐのは、夏の晴れた日だけではありません。
一年中、天候に関わらず降り注いでいます。
- 屋内にいる日や曇りの日も日焼け止めを塗る
- 一年を通して紫外線対策をする
などして、紫外線から肌を守りましょう。
3.ゆらぎ肌にならないための生活改善
ゆらぎ肌を予防・改善するためには、生活習慣を見直して、肌を健康に導いていくことも大切です。
とくに、健やかな肌をつくるためには、次の3つのポイントを意識しましょう。
3-1.質の良い睡眠
「睡眠は最高の美容液」といわれるように、健やかな肌を作るためには欠かせないファクター。
傷ついた肌は眠っているあいだに修復されるので、いかに質のよい睡眠をとれるかが、ゆらぎ肌の予防、改善にも関係してきます。
ただ、よく言われている22~2時までのゴールデンタイムや8時間睡眠ができない、と思っている方も多いですよね。
でも大丈夫!
眠りについてから3時間の間に、細胞を修復してくれる成長ホルモンが大量に分泌されます。
寝入りにぐっすり眠れるように、環境を整えましょう。
3-2.バランスの良い食事
またバランスのよい食事も大切。
無理なダイエット、栄養の偏った食事などを続けていると健やかな肌は育まれません。
多種類の食材で、バランスの良い食事を心がけましょう。
3-3.ストレス解消
ストレスもゆらぎ肌とは、切っても切り離せない関係。
こまめにストレスを解消しておくことが、ゆらぎ肌の予防・改善にも効果的です。
- ぬるいお風呂にゆっくり浸かる
- 読書をする
- 映画を観る
- 歌を歌う
- ヨガをする
- ウォーキングをする
など、自分に合ったストレス解消法を見つけていきましょう。
4.まとめ
今回は肌が一時的に敏感になる「ゆらぎ肌」について解説していきました。
ゆらぎ肌は、急激な温度変化、乾燥、花粉、紫外線、ストレス、ホルモンバランスの乱れなど、さまざまなことが原因で引き起こされます。
肌質は一生変わらないわけではありません。普通肌もオイリー肌も乾燥肌も、ゆらぎ肌になることがあります。
肌の変化を見逃さず、もしゆらぎ肌になってしまったときは、スキンケア製品を替えるなどして、柔軟に対応していきましょう。