顔の黄ぐすみの原因は「糖化」?食事・スキンケア・メイクでしっかり予防&改善

「最近、なんだか顔が黄色っぽいな~」
「紫外線対策ばっちりしてるのに、なんで顔がくすんでるの……?」
「シミもしわも気にならないのに、なんとなく老けた感じがする」

鏡を見ながら、そんな溜め息をついていませんか?

もしかしたらそれ、「糖化」が原因かもしれません。

糖化は、美容や健康に深刻なダメージを与える存在として、近年大きな注目を集めている現象。
黄ぐすみをはじめ、さまざまなエイジングサインを引き起こします。

ちなみに私も、黄ぐすみと戦うひとり。
40代を超えてから黄ぐすみが悪化して、もやは「イエベ」なんて言葉ではごまかせないほどのくすみっぷりです。
それから数年、食生活やメイクをいろいろ改善して、なんとか透明感を取り戻そうとしていますよ!

今回は、そんな顔の黄ぐすみについて、徹底解説。

顔の黄ぐすみの原因やインナーケア、スキンケア、メイクによる治し方まで詳しくご紹介していきたいと思います。

あらゆるアプローチで糖化と戦い、くすみのない透明美肌を取り戻りましょう!

1.黄ぐすみとは?

黄ぐすみとは?

ときどき耳にする「黄ぐすみ」というワード。
一体、どのような肌を指すのでしょうか。詳しくチェックしていきましょう。

1-1.顔が黄色っぽくくすんでいる状態

「黄ぐすみ」とは、顔が黄色っぽくくすんでいる状態。

いわゆる「イエベ」とは違い、もともとブルべの人にも起こる現象です。
透明感がなくなり、暗く老けた印象を与えます。

年齢を重ねるごとに「黄ぐすみ」が強くなる傾向にあり、とくに40~50代から気になる人が増加。人によっては、若年層でも黄ぐすみが現れることもあります。

1-2.主に「糖化」が原因

その黄ぐすみの原因は、ズバリ「糖化」です。

活性酸素が健康な細胞にダメージを与える「酸化」はよく耳にしますが、「糖化」もエイジングサインを引き起こす深刻なダメージのひとつです。

糖化とは、私たちの体を構成している「たんぱく質」と、エネルギーとして消費されなかった「糖」が結びついて、「最終糖化産物(AGEs)」という物質に変異すること。

AGEsが肌に蓄積すると、肌はくすみ、老けた印象になってしまうのです。

2.糖化が引き起こす肌老化

糖化が引き起こす肌老化

パンを焼くと焦げて茶色くなりますよね。
これと同じような現象が、肌でも起こります。

具体的にどのようなことが起こるのか、掘り下げてチェックしていきましょう。

2-1.糖化が引き起こす「表皮」の老化

糖化が引き起こす「表皮」の老化

皮膚の一番外側にある「表皮」で糖化が起こると、次のような肌老化が引き起こされます。

・黄ぐすみ

糖化がもたらす代表的なエイジングサインが「黄ぐすみ」。

糖化によって生み出された老廃物が表皮に沈着することで、茶色っぽい黄ぐすみ(黄褐色)の肌になり、透明感を失います。

美白化粧品やピーリングなどでもくすみが消えにくく、どんよりと老けた印象を与えます。

・シミ

表皮の糖化は、「シミ」にもつながります。

紫外線や摩擦によって、肌内部でメラニンが増加。
そのメラニンは、本来であればターンオーバーによって排出されます。

しかし糖化によってAGEsが蓄積されると、ターンオーバーの機能が低下。メラニンがスムーズに排出されなくなります。結果、色素沈着を起こして、シミとして残ってしまうのです。

2-2. 糖化が引き起こす「真皮」の老化

真皮で糖化が起こると、次のような肌老化が引き起こされます。

・しわ、たるみ

真皮層には、ハリや弾力を司るコラーゲンやエラスチンがあります。
これらが糖化すると、硬くなり、可動性を失います。

結果、肌にハリや弾力がなくなり、しわやたるみを招いてしまうのです。

以上のように、わかりやすいのは黄ぐすみですが、シミやしわ、たるみなどのエイジングサインも糖化によって進行しているのです。

また糖化がもたらす悪影響は、美容面だけではありません。
動脈硬化や骨粗しょう症、白内障やアルツハイマー型認知症など、さまざまな病気のリスクを上げる要因でもあります。

美肌作りはもちろん、健やかな体を作るためにも、「抗糖化」を意識することが大切です。

3.顔の黄ぐすみの治し方は?~インナーケア編~

顔の黄ぐすみの治し方

では、具体的に顔の黄ぐすみは、どのようにして治すことができるのでしょうか。

その方法は大きく分けて3つ。
「インナーケア」と「スキンケア」、そして「メイク」です。

まずは、インナーケアからご紹介していきましょう。

糖化を抑えるために避けたいのは、「血糖値の急上昇」。
血糖値が急上昇すると、たんぱく質と余った糖が結びつきやすくなり、糖化のリスクが上がります。

ここで血糖値の急上昇を避けるための食事法を、いくつかピックアップしてご紹介していきます。

3-1.野菜から食べる

「野菜から食べるといい」なんて聞いたことがありませんか?

食物繊維の多い野菜は、GI値が低く、よく噛む必要がある食材。
先に野菜を食べることで、血糖値の上昇を緩やかにすることができます。

基本的に
野菜→たんぱく質→炭水化物
の順で食べるようにしましょう。

この食べ方を実現するためには、丼ものやパスタなどの一品系よりも、定食がおすすめです。

3-2.よく噛んで食べる

よく噛んで食べることも大切。

あまり噛まずに早食いをしていると、血糖値が急上昇して糖化のリスクを高めてしまいます。

一口30回を目標に、しっかり噛んで食べるようにしましょう。

3-3.揚げ物を減らす

揚げ物を減らすことも、黄ぐすみ改善のひとつ。

鶏の唐揚げやアジフライなど、たんぱく質を高温で調理したものは、大量のAGEsが発生しているので、黄ぐすみの原因になります。

どうしても食べたいときは、先に野菜を食べて、その後に揚げ物を食べるようにしましょう。

またレモンをたっぷり絞るのもお忘れなく。
ビタミンCは糖化を抑制してくれる作用があります

3-4.未精製の食材を取り入れる

白米やうどん、食パン、餅など、精製されたものは、血糖値を上げやすい食材。

  • 野菜やたんぱく質のあとに食べる
  • 玄米や全粒粉パンなど未精製の食材に置き換える

などして、血糖値の急上昇を防ぐようにしましょう。

3-5.抗糖化効果のあるハーブティーを飲む

次のような、抗糖化作用のあるハーブティーを飲むのもおすすめ。

  • カモミールティー
  • どくだみ茶

甘いジュースや清涼飲料水が好きな方は、このようなハーブティーに置き換えてみてはいかがでしょうか。

3-6.抗糖化効果のある成分を積極的に摂る

次のように抗糖化効果が期待できる成分を、意識的に取り入れるのも一手。

  • ビタミンB1
  • ビタミンB6
  • ビタミンC
  • クエン酸
  • αリポ酸

食材はもちろん、ドリンクやサプリメントなどを活用して摂取することができます。

4.顔の黄ぐすみの治し方は?~スキンケア編~

抗糖化化粧品を使う

黄ぐすみを治すには、次のようなスキンケアも有効です。

4-1.抗糖化化粧品を使う

顔の黄ぐすみが気になるのであれば、抗糖化化粧品を取り入れるのも効果的。
次のような成分は、抗糖化効果がある成分です。

  • コウジ酸
  • セイヨウオオバコ種子エキス
  • カルノシン
  • ビルベリー
  • ツバキ種子抽出液 など

抗糖化化粧品は高価なデパコスが多いのですが、なかにはプチプラのものも販売されています。
ご自身の肌に合った製品を、見つけてみてくださいね。

4-2.保湿

顔の黄ぐすみが気になるときは、保湿も入念に行いましょう。

乾燥すると、キメが乱れてツヤがなくなります。
より透明感を失って、くすみが進行してしまいます。

また黄ぐすみが気になるときは、AGEsが蓄積してターンオーバーが機能しにくい状態。
しっかり保湿をすることは、ターンオーバーを整える上でも大切です。

基本的なお手入れに加えて、保湿美容液やマスクをプラスするなど肌を乾燥させないように心がけましょう。

4-3.紫外線対策

顔の黄ぐすみを改善するためには、紫外線対策も大切。

糖化が起こった肌は、ターンオーバーが機能しにくく、色素沈着しやすい状態。
メラニンが排出されずに残ると、シミとして残ってしまいます。

そのため、一年を通してUVケアをすることが大切。
併せて美白効果のある化粧品を取り入れてシミを予防することも有効です。

5.顔の黄ぐすみの治し方は?~メイク編~

コントロールカラー

「今すぐこの黄ぐすみをなんとかしたい!」そんなときは、メイクでカモフラージュすることも可能。
次のようなメイクが効果的です。

5-1.コントロールカラー

黄ぐすみが気になる肌には、コントロールカラーが効果的。

なかでもおすすめは、パープルとオレンジのコントロールカラーです。

・パープルのコントロールカラー

黄みを抑えてくれるのがパープルのコントロールカラー。
くすみを抑えて、透明感をもたらしてくれます。

・オレンジのコントロールカラー

オレンジ色は、オークル系の肌のくすみにもなじみ、比較的ダークな茶ぐすみもカモフラージュしてくれます。色むらがでやすい年齢肌にも使いやすいのがうれしいポイントです。

ただし、同じ黄ぐすみでも人によって微妙に違うので、購入前にコスメカウンターやサンプルで試してみることをおすすめします。

5-2.フェイスパウダー

フェイスパウダーで華やかな肌を演出するのも効果的。

私が効果を実感したのは、ピンクやパープル系のフェイスパウダー。
黄みがかった肌に透明感が出ます。

またパール入りのパウダーでツヤ肌に仕上げるのも有効です。
光をまとうことによって、肌が明るくなり、くすみが目立ちにくくなります。

6. まとめ

今回は、老けた印象を与える「黄ぐすみ」について解説してきました。

黄ぐすみの主な原因は「糖化」。
たんぱく質と余った糖が結びついて、AGEsという物質に変異することです。

AGEsは黄ぐすみをはじめ、さまざまなエイジングサインの原因になるので、しっかりケアしていくことが大切です。

糖化を防ぐには、インナーケアとスキンケアの両方からのアプローチが効果的。

また今すぐ黄ぐすみをなんとかしたいというときは、コントロールカラーやフェイスパウダーでカモフラージュすることもできます。

内側からと外側からのアプローチで、透明感あふれる肌を取り戻しましょう♪

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