ワセリンでシミが消えたって本当? SNSでも話題だけど、その効果をメーカーに訊いてみた

コスパ抜群の保湿剤、ワセリン。
赤ちゃんにも使えるほど肌にやさしく、日本でも多くの愛用者がいますよね。

最近では、保湿だけでなくあらゆるケアを試す人が続出中♪

なかでも最近私が気になっているのは、「ワセリンでシミが消えた」という口コミです。
シミと戦うアラフォーの私としては、気になる噂!

保湿剤であるワセリンは、本当にシミを消す効果もあるのでしょうか!?
今回は、そんな噂の真相について、大手ワセリンメーカー2社に質問をしてみました。

その返信とともに、シミのケアについて詳しく解説していきたいと思います。

この記事を読めば、次のような疑問が解決できますよ。

  • ワセリンでシミが消える?
  • ワセリンは、肌にどんな効果がある?
  • シミに効果のあるスキンケアとは?
  • シミを改善する美容医療とは?
  • シミを予防するための方法を知りたい!

ワセリンでシミは消せるのか、その真相に迫っていきましょう!

1.ワセリンってどんなもの?

ワセリンってどんなもの?

ワセリンとは、石油由来の保湿剤です。

石油といっても、肌に刺激になる成分はほとんど除去されています。
そのため、とても肌にやさしいのが特徴。デリケートな赤ちゃんのスキンケアにも用いられています。

ワセリンが、肌にもたらしてくれるのは「保湿効果」。
皮膚をコーティングすることで、水分の蒸発を防いで肌のうるおいを保ちます。

2.「ワセリンでシミが消えた」という口コミ

「ワセリンでシミが消えた」という口コミ

そんな安心な保湿剤・ワセリンですが、「シミが消えた」という噂があるようです。
SNS上には次のような声を見つけましたよ。

また次のように、ワセリンの美白効果を疑問視しているツイートも見受けられました。


実際に「シミが消えた」という口コミや、「シミが消えるといいな」、と期待を込めた口コミなど、あらゆる声があるようです。

本当に、ワセリンでシミが消えるのでしょうか?

3.ワセリンでシミが消えるのか、メーカーに訊いてみた

ワセリンでシミが消えるのか、メーカーに訊いてみた

この噂の真相を解明すべく、ワセリンメーカー2社に質問をさせていただきました。

ご協力いただいたのは、『ヴァセリン オリジナルピュアスキンジェリー』を製造しているユニリーバ様と、『ベビーワセリン』を製造されている健栄製薬株式会社様です。迅速なご対応、ありがとうございました!

質問内容はずばり、

「ワセリンでシミが消えるという噂があるようですが、本当でしょうか?」

です。

それではさっそく、2社の回答をチェックしていきましょう。

3-1. ユニリーバお客様相談室様の回答

ユニリーバお客様相談室様の回答

まずは、ユニリーバお客様相談室様の回答をご紹介します。

“いつもユニリーバ製品をご愛用いただき、誠にありがとうございます。
また、この度は、弊社製品についてお問い合わせをいただき、ありがとうございました。

「ワセリン」が配合された弊社ヴァセリン製品につきまして、肌に塗っていただく事でうるおいが保たれる処方となっておりますが、シミを消すというような処方はされておりません。(後略)”

ということで、メーカーは完全否定。
ヴァセリン製品は、うるおいを保つことができても、シミを消す効果はないようです。

3-2.健栄製薬株式会社様の回答

.健栄製薬株式会社様の回答

次に、健栄製薬株式会社様の回答をご紹介します。

“この度はお問い合わせくださいまして誠に有難うございます。

ワセリンでシミが消えるという事実は確認できませんでした。
弊社でもそのような効果があることを検証しているわけではなく、
従いまして信ぴょう性の極めて乏しい噂話しであると捉えております。(後略)”

こちらも、完全否定。
「ワセリンでシミが消える」という話は、ただの噂に過ぎないというわけですね。

残念ですが、確かな情報を知ることができてよかったです!
ご協力、ありがとうございました。

4.シミに効果的なケア

シミに効果的なケア

残念ながら、ワセリンではシミが消えないことがわかりました。
では、一体どのような方法で消すことができるのでしょうか。

実は、私はとてもシミができやすく、30代前半の頃からいくつかのケアに取り組んできました。
実際に効果を実感できたのは次の2つ。いずれも美容皮膚科で行っています。

4-1.レーザー治療

最初にトライしたのは、レーザー治療。

当時は30歳前半で、頬骨の上に老人性色素斑ができていました。

レーザー治療は、シミの部分のみにレーザーを照射する方法です。
貼るタイプの麻酔をするので、あまり痛みはありません。

照射した部分はかさぶたになり、やがて剥がれ落ちてきれいな肌になります。

患部は1週間ほど紫外線に当ててはいけないため、紫外線の少ない季節がおすすめ。その期間はテープを貼る必要があるので、私は長期休暇に行いました。

実際、レーザーを照射した部分はシミが消えます。
しかし他の部分からまた新たなシミが出てしまい、顔全体的をきれいにするのは難しいと感じました。

シミのレーザ治療のメリット・デメリットをまとめると、次のようになります。

・メリット

  • 短時間で確実にシミが取れる

・デメリット

  • 一週間のダウンタイムがある
  • 紫外線が多い季節には不向き
  • 別のシミができて、いたちごっこになってしまう

4-2.塗り薬

40代に入り、今でも継続して行っているのが塗り薬による治療です。

  • ハイドロキノン
  • トレチノイン

以上の2種類の塗り薬を処方され、朝晩2回塗布しています。

皮剥けなどの副作用もありますが、広範囲でケアできるので老人性色素斑と肝斑が共存している今の私の肌にはとても効果的です。

・メリット

  • 広範囲のシミをケアできる
  • 肝斑にも効果がある

・デメリット

  • 半年間、朝晩塗らなくてはいけないので、手間がかかる
  • 赤み、皮剥けなどの副作用が起こる

5.セルフケアでは医薬部外品の製品を

セルフケアでは医薬部外品の製品を

「美容皮膚科に行く勇気がない」
「できたばかりのシミだから、さくっとセルフケアしたい」

そのような方は、医薬部外品の美白化粧品がおすすめ。
ごく初期の老人性色素斑であれば、美白化粧品での効果が期待できます。

スキンケア製品には、化粧品と医薬部外品の2種類があります。

医薬部外品とは、化粧品と医薬品の間に位置するもの。
厚生労働省に承認された成分が、規定量配合されています。

もしホームケアで確実にシミに効果を出したいのであれば、医薬部外品の製品がよいでしょう。
容器や外箱に「医薬部外品」と記載されているので、チェックしてみてくださいね。

6.シミを予防する習慣

シミを予防する習慣

以上のように、いくつかの方法でシミを消すことは可能です。
しかし、実際ケアするのはとても大変!それよりも、シミができないように予防することが何より大切です。

次のポイントに注意して、シミができにくい肌を作りましょう。

6-1.UVケア

シミを予防するために、何より必要なのはUVケアです。

紫外線が肌にダメージを与えると、肌はメラノサイトという色素細胞に大量のメラニンを生成するように指令を出します。
そのメラニンが肌の表面でとどまり、蓄積されるとシミとなるのです。

紫外線は、一年中降り注いでいます。
365日、朝のスキンケアの最後には、必ず日焼け止めを塗るようにしましょう。

また曇や窓ガラスも通過するので、油断は禁物。
天気や外出の有無にかかわらず、UVケアを心がけてください。

紫外線の強い時期は、日傘や帽子、サングラスなど、アイテムをプラスすることもおすすめします。

6-2. 摩擦に気をつける

摩擦に気をつけることも、シミの予防には大切。

摩擦が起こると、肌はそのダメージから身を守ろうと大量にメラニンを作ってしまいます。

洗顔やスキンケアの際に、できるだけこすらないようにしましょう。

6-3.バランスのよい食事

栄養バランスのよい食事で、シミができにくい体をつくることも大切。
なかでもビタミンCとビタミンAは積極的に摂取したいビタミンです。

・ビタミンC

美白のビタミンといえば、「ビタミンC」ですよね。
ビタミンCは、メラニンの過剰な生成を抑制する働きがあります。

多く含まれてるのは、キウイ・パプリカ・いちご・ブロッコリーなど。

ただし必要以上に摂取しても尿で排出されてしまうので、毎日こまめに摂取するようにしましょう。

・ビタミンA

ビタミンAはターンオーバーをスムーズにしてくれるビタミン。
メラニンの排出効果が期待できます。

うなぎ・にんじん・鶏レバーなどに豊富に含まれています。

6-4.質のよい睡眠をとる

シミを予防するためには、質の良い睡眠も欠かせません。

睡眠中に肌のターンオーバーは活性化します。
なかでも寝入りの3時間は、細胞の修復に関わる成長ホルモンが大量に分泌されるタイミング。

寝入りにぐっすりと深く寝られるように、環境を整えておくことが大切です。

7. まとめ

今回は「ワセリンでシミが消える」という噂の真相に迫ってみました。

SNSにはさまざまな声がありましたが、ワセリンのメーカーに確認したところ、保湿力はあるものの、シミへの効果は期待できないことがわかりました。

シミへの効果が期待できるのは、医薬部外品の美白化粧品、美容医療のレーザー治療、ハイドロキノンやトレチノインなどの塗り薬などです。

しかし一度できてしまうと消すのが大変なので、予防することが何より大切。
UVケアをはじめ、日々の生活習慣を見直して、シミのできにくい肌を作っていきましょう。

おすすめの記事