毎日のスキンケア。
あなたは正しい順番でできていますか?
「高級な美容液を買ったのに、あまり効果を感じられない。」
「肌荒れがなかなか治らない……」
そのような方は、もしかしたらスキンケアの順番に問題があるかもしれません。
実はスキンケアの順番によって、美容成分をより効果的に肌に届けられたり、逆に効果を半減させてしまうこともあるんです。
せっかくいい化粧品を使っていても、それではもったいないですよね。
そこで今回は、「正しいスキンケアの順番」を徹底解説。
朝と夜の違いや、スペシャルアイテムのタイミングまで、詳しくお伝えしたいと思います。
- スキンケアの順番がよくわからない
- 美容液と乳液ってどっちが先?
- 正しい順番でできているか不安
- シートパックはどのタイミングでするべき?
- スチーマーはいつ使う?
- 乾いてから次のアイテムを塗った方がいいの?
このような疑問をお持ちの方は、ぜひ読んでみてくださいね。
1.スキンケア化粧品のアイテムごとの紹介
スキンケア化粧品といっても、いろいろな種類がありますよね。
まずはアイテムごとの使用目的を確認しておきましょう。
1-1.クレンジング(メイク落とし)
クレンジングの目的は、メイクを落とすこと。
メイクアップ化粧品は洗顔料だけでは落としにくいのですが、油性成分であるクレンジング剤を使うことで浮かすことができます。
そのためメイクをした日は、必ずクレンジングを行いましょう。
たとえナチュラルメイクの日でも、メイクした肌は汚れや皮脂を吸着して酸化します。
これが肌の刺激となり、シミやくすみ、ニキビなどの肌トラブルの原因になることも。
ナチュラルメイクの日も、必ずクレンジングをしましょう。
クレンジングには、次のようにいくつかの種類があります。
- クレンジングオイル
- クレンジングクリーム
- クレンジングミルク
- クレンジングジェル
- クレンジングローション
- クレンジングシート
タイプによって洗浄力に違いがあります。
その日のメイクの濃さに合わせて使い分けることが大切です。
1-2.洗顔
洗顔は、朝と夜で目的が違います。
朝の洗顔は、寝ているあいだに分泌された汗や皮脂、ほこりなどを洗い流すために行います。
一方、夜の洗顔は肌に残ったクレンジング剤やメイク、ほこりや汗、古い角質や余分な皮脂などをオフする目的があります。
1-3.化粧水
化粧水の目的は、肌に水分を与えてうるおいをもたらすこと。
皮膚がやわらかくなり、みずみずしい仕上がりになります。
洗顔後、何もしないと水分がどんどん蒸発してしまいます。
すぐに化粧水で水分を与えてあげましょう。
1-4.美容液
美容液は、美容成分が多く配合されたもの。
化粧水や乳液だけでは補えない、プラスアルファの美容効果が期待できます。
必ず使わなくてはいけないわけではありませんが、より美肌効果を求めたい方にはおすすめ。
種類によって効果もさまざまで、シミやしわ、乾燥など、あらゆる肌悩みにアプローチする美容液が販売されています。
1-5.乳液
乳液は、水分と油分をバランスよく与えられるアイテム。
蓋となって、化粧水が蒸発するのを防いでくれます。
乾燥は過剰な皮脂分泌を引き起こすので、脂性肌の方も乳液を使うことをおすすめします。
日中用の乳液は、UVカット効果があるものも。
配合されている美容成分やテクスチャーもさまざまなので、肌質に合わせて選んでみてくださいね。
1-6.クリーム
クリームは、乳液よりも油性成分が多いアイテム。
乳液に比べてこっくりしたテクスチャーで、保湿効果が長時間持続します。
目的は乳液と同じく、化粧水の蒸発を防いでうるおいをキープすること。
乳液とクリーム、どちらを使うかは肌質によって異なります。
詳しくは、のちほど解説しますね。
1-7.日焼け止め
日焼け止めは、降り注ぐ紫外線をカットするアイテム。
紫外線は、一年を通して降り注いでいます。
なかでも、波長が長くしわ、たるみの原因となるUV-Aは、4~9月の長い間多く降り注ぎ、雲や窓ガラスも通過します。
天気が悪い日や外出しない日でも、日焼け止めは一年を通して毎日塗るようにしましょう。
2.朝のスキンケアの順番
それではさっそく、朝のスキンケアの正しい順番をご紹介します。
朝のスキンケアの目的は、次のとおりです。
落とす→うるおす→守る
まずは、寝ているあいだに肌に付着した汚れを落として、うるおいを与えて、日中の外的刺激から肌を守っておきます。
これに従いスキンケアを行うと、次のような流れになります。
洗顔→化粧水→美容液→乳液またはクリーム→日焼け止め
では、それぞれのポイントを解説していきましょう。
2-1.洗顔
朝に最初に行うのは、洗顔。
寝ているあいだに分泌された汗や皮脂、ほこりなどの汚れを洗い流します。
「乾燥肌なので、朝はお湯だけで洗う」という方もいますが、皮脂は水洗いでは落ちにくいので、朝も洗顔料を使うことをおすすめします。
2-2.化粧水(保湿化粧水)
次に、化粧水でしっかり水分を補給します。
乾燥は、過剰な皮脂分泌を引き起こします。
それがメイク崩れに繋がるので、朝もしっかり化粧水を重ね付けして、うるおいで満たしておきましょう。
2-3.美容液
次に、美容液。
マストアイテムではありませんが、もし使うのであれば化粧水の次に塗布しましょう。
メイク崩れを防止するために、朝の美容液はベタつきが少ない、さっぱり系のテクスチャーのものがおすすめです。
メーカーが夜のみの使用を推奨している美容液は、朝に使うと肌トラブルを起こす可能性もあるのでしっかりチェックしましょう。
2-4.乳液またはクリーム
次に、乳液またはクリームを塗布します。
メイク崩れを防止するために、あまりこっくりしすぎていないテクスチャーのものがおすすめ。
とくにTゾーンは薄めに塗るようにしましょう。
ちなみに私は、朝はみずみずしいテクスチャーの乳液のみでクリームは使っていません。
2-5.日焼け止め
そして仕上げに日焼け止めを塗ります。
先述したように、天候や季節に関わらず毎日日焼け止めを塗るようにしましょう。
私は、たとえ化粧下地やファンデーションに日焼け止め効果があっても、日焼け止めは欠かさず塗ります。化粧下地やファンデーションは、部位によって塗る量が違うので、まずは日焼け止めで肌全体を紫外線から守っておくほうが安心だからです。
化粧下地やファンデーションの厚塗りを防ぐこともできますよ。
すっぴんで過ごす日も、日焼け止めはマストアイテム。
紫外線は窓を通過して家の中にも入ってくるので、外出しなくても日焼け止めは塗るようにしましょう。
3.夜のスキンケアの順番
次に、夜のスキンケアの順番です。
夜のスキンケアの目的は、次のとおりです。
落とす→うるおす→育む
まずは、メイクやほこりなど肌に付着した汚れを落として、うるおいを与えます。さらに眠っているあいだに美しい肌を育むために、美容成分を与えておくとgood♪
これに従って、スキンケアを行うと、次のような流れになります。
クレンジング→洗顔→化粧水→美容液→乳液またはクリーム
では、それぞれのポイントを詳しく見ていきましょう。
3-1.クレンジング
メイクをした日は、必ずクレンジングを行います。
もしポイントメイクリムーバーをお使いの場合は、ポイントメイクリムーバー→通常のクレンジングの順で行います。
3-2.洗顔
クレンジングのあとは、すぐに洗顔を行います。
朝の洗顔に比べて、夜の洗顔はオフするものが多いのが特徴です。
- ほこりや汗
- 古い角質、皮脂
- 残ったクレンジング、残ったメイク汚れ
ダブル洗顔不要のクレンジングを使った場合は、洗顔の工程は省いてOKです。
3-3.化粧水
次に、化粧水で保湿します。
ハンドプレスしながら重ね付けをして、肌にしっかりうるおいを与えましょう。
3-4.美容液
次に取り入れたいのが美容液。
寝ているあいだに、肌を修復する成長ホルモンは分泌されます。
夜は美容成分が濃縮された美容液を使うのにベストなタイミングといえるでしょう。
マストアイテムではありませんが、シミ、しわ、乾燥、くすみなどの肌悩みを解決したい場合は取り入れてみてくださいね。
3-5.乳液またはクリーム
最後に乳液またはクリームで蓋をします。
とくに乾燥する目元、口元部分は重ね付けをして水分の蒸発を防ぎましょう。
脂性肌の方も、過剰な皮脂分泌を避けるために、薄く乳液をつけることをおすすめします。
4. スペシャルケアのタイミング
以上の基本のスキンケアに加えて、スペシャルケアを取り入れている方もいらっしゃいますよね。
そのベストなタイミングはいつなのでしょうか?アイテム別に詳しくチェックしていきましょう。
4-1.シートパック
手軽にスペシャルケアができるアイテムとして人気のシートパック。
密閉効果により美容成分をしっかり角層に浸透させることができます。
シートパックは基本的に、化粧水のあとに使うのがおすすめ。
清潔な肌を化粧水で整えて、その後にシートパックを貼りましょう。
その際、長く貼りすぎるのはNG。
長く貼りすぎると、パックが乾き始めて肌の水分を奪ってしまうことがあるのです。
メーカーが推奨している時間を守るようにしましょう。
またお風呂での使用は、おすすめしません。
お風呂では、汗と共に毛穴の汚れが出ていく時間。
シートパックで有効成分を肌に届けても、汗で一緒に流れてしまうのでもったいないのです。
入浴後、化粧水でお肌を整えてから使うことをおすすめします。
4-2.スチーマー
家庭用美顔器の中でも、比較的使いやすいスチーマー。
いろいろな使い方ができるのも魅力です。
使うタイミングは、次のようにいくつかあります。
・クレンジング前やクレンジング中
クレンジング前やクレンジング中に取り入れると、メイク汚れが落としやすくなります。
濡れた手で使えないクレンジングの場合は、先にスチームを当てて水分を拭きとったあとにクレンジングをします。
濡れた手でも使えるクレンジングの場合は、スチームを当てながらクレンジングしてもOK。
ただし、製品のモードによってはクレンジングで使えない場合があるので、しっかりチェックしてから行ってください。
・スキンケア前
またスチーマーは、スキンケア前に使うこともできます。
蒸気によって角質が水分を含んで、やわらかい肌に。
その後の化粧水の浸透もよくなります。
・シートパックをしながら
さらに、スチーマーはシートパックをしながら使うこともできます。
蒸気で毛穴が開いて、パックに染み込んでいる美容成分が肌に浸透しやすくなりますよ。
シートパックの使用時間を守って、スチームを当てるようにしてくださいね。
4-3.収れん化粧水
収れん化粧水とは、Tゾーンへの部分使いや脂性肌向けの化粧水。
アルコールが配合されており、さっぱりとした仕上がりになります。
保湿効果は弱いので、保湿化粧水と併用するのが望ましいでしょう。
主に次の2通りの使い方があります。
・スキンケアの最後に
収れん化粧水をスキンケアの最後に使うことで、皮脂分泌を抑制して肌を引き締めることができます。
・洗顔後すぐ
収れん化粧水を洗顔のあとすぐに使うことで、より毛穴を引き締めることができます。
その後、保湿化粧水でうるおいを与えてあげましょう。
4-4.拭き取り化粧水
拭き取り化粧水は、クレンジングなどのあとに残った油分や軽いメイクを落としたり、古い角質をオフすることができるアイテム。
摩擦が起こるので、毎日の使用はおすすめしませんが、ターンオーバーが乱れて肌がごわついているときのスペシャルケアとして取り入れると効果的です。
使うタイミングは、クレンジングや洗顔を終えたあと。
化粧水を塗布する前に拭き取り化粧水を使うことで、その後のスキンケア成分の浸透がアップします。
4-5.ブースター(導入美容液、導入化粧水)
ブースターは、肌を整えたり、硬くなった角層に浸透してやわらかくしてくれるアイテム。
肌がごわついていて、化粧水の浸透が悪いときなどに効果的です。
私は、30代でブースターオイルと出会いました。
ターンオーバーが遅くなって硬くなった肌も、ブースターオイルによってふっくらやわらかくなり、乾燥もしなくなりましたよ♪
ブースターを使うタイミングは、洗顔後。
化粧水を塗布する前に、取り入れましょう。
5. スキンケアの気になるQ&A
さらに、スキンケアでの気になるポイントを併せてチェックしていきましょう。
5-1.アイテムごとの間隔は空けたほうがいいの?
「洗顔後、化粧水を塗るまでに時間を空けた方がいい」
「ひとつ塗ったら、乾くまで待って次のアイテムを塗る」
このようなスキンケア法を見かけることがありますが、洗顔後、肌の水分はどんどん蒸発していきます。
そのため、洗顔後は時間を空けずに、すぐに化粧水を塗りはじめましょう。
また、化粧水と美容液、美容液と乳液など、アイテムごとの間隔も空ける必要はありません。
アイテム同士が混ざってもよいので、肌が乾く前に次々と行っていくことが大切です。
5-2.乳液とクリーム、どっちを使えばいいの?
また乳液とクリームどちらを使うべきか、両方使った方がいいのか、悩むこともありますよね。
乳液とクリームは、必ずしも両方使う必要はありません。
次のように、肌質に合わせて選んでみてくださいね。
脂性肌……乳液のみ
普通肌……乳液orクリーム
乾燥肌……乳液orクリーム。または乳液+クリーム。
混合肌……乳液+クリーム(乾燥部分のみ)
脂性肌の人はさっぱりしたテクスチャーの乳液、乾燥肌の方はしっとりしたテクスチャーの乳液を選ぶなどして、肌質に応じてセレクトしましょう。
また季節に適したテクスチャーを選んだり、顔の部位によって塗る量を変えることも有効です。
6. まとめ
この記事では、正しいスキンケアの順番について解説してきました。
普段、何気なく行っているスキンケアですが、正しい順番にすることで、より効果的にお肌をお手入れすることができます。
逆に、順番を間違えると、せっかくの美容成分を効果的に肌に届けられない可能性も。
スペシャルケアアイテムも、それぞれよいタイミングで取り入れることで、より効果を実感できるでしょう。
あなたにとって、ベストのモーニングルーティーン、ナイトルーティーンを確立して、ワンランク上の肌を目指していきましょう♪