年齢を重ねるとお肌の悩みも増えてきますが、その中でも見た目年齢を上げてしまう「ほうれい線」はとくに気になりますよね。
また、ほうれい線にお悩みの方の中には、
「どんな人にほうれい線ができやすいんだろう…?」
「ほうれい線を目立たなくする方法ってあるの?」
などといった疑問を感じる方もいるのではないでしょうか。
そこで今回この記事では、
- ほうれい線の種類と特徴
- ほうれい線ができやすい人の特徴
- 目立たなくするためにできること
といったことをわかりやすく紹介・解説していきますよ。
ぜひこの記事を最後まで読んでほうれい線の原因や対策を覚えて、お悩み解消に役立ててみてくださいね。
1.ほうれい線は4種類ある
ほうれい線と聞くと、多くの方が「口の周りにできるシワでしょ?」と連想すると思いますが、ほうれい線には複数の種類があることまで知っている方は少ないのではないでしょうか。
実はほうれい線には大きく以下の4つの種類があるとされており、それぞれに違った特徴があり、原因もさまざまなんです。
皮膚たるみタイプ
皮膚がたるんで頬が下がることが原因で現れるほうれい線で、仰向けになるとほうれい線が目立たなくなる場合が多い
骨くぼみタイプ
鼻(小鼻周り)の土台となっている骨のでっぱりが少ないことが原因で現れるほうれい線で、アジア人に多くできやすい
筋肉タイプ
ほうれい線の周りにある筋肉が強いことが原因で現れるほうれい線で、筋肉を繰り返し動かすことでだんだん線が深くなる
混合タイプ
上記の3タイプの中の複数の要素が原因となって現れるほうれい線
このように、一口にほうれい線といってもいろいろな原因・特徴があるため、自分のほうれい線がどのタイプなのか知っておくことは対策をするうえでも重要になりますよ。
2.ほうれい線ができやすい人の特徴
前章ではほうれい線ができる仕組みや種類をお伝えしましたが、続いてはほうれい線ができやすい人の特徴についてまとめていきますよ。
ほうれい線ができやすい人の特徴は大きく以下の5つが挙げられます。
- お肌のハリや弾力がない
- 表情筋が衰えている
- お肌が乾燥している
- 生活習慣が悪い
- 骨格・肉付きの影響
この章では、これら5つの特徴を詳しく解説していくので、自分に当てはまりそうな項目をチェックしてみてくださいね。
それでは順番に詳しく見ていきましょう。
2-1.お肌のハリや弾力がない
まず1つ目の特徴である「お肌のハリや弾力がない」について。
人間の皮膚内部には、お肌のハリを支える役割がある「コラーゲン」や「エラスチン」などが元々存在しており、それらの数が減少することで頬がだんだんとたるんで下がっていきます。
そのため、お肌のハリや弾力がないとほうれい線が目立ってしまうんです。
また、コラーゲンは紫外線を浴びることによっても変性・減少する特徴があるため、紫外線対策をしていなかったり、日焼けをしている方はコラーゲンの減少がほうれい線の原因かもしれません。
なお、皮膚のたるみはハリを支える成分の減少以外にも体重の急激な増減によって悪化することもあるため、激しいダイエットや暴飲暴食にも注意が必要といえるでしょう。
2-2.表情筋が衰えている
次に2つ目の特徴である「表情筋が衰えている」について。
表情筋は全部で30種類以上あるとされていますが、その中でも口周りの「口輪筋」、その口輪筋を引っ張り上げる「頬筋」や「頬骨筋」といった3つの筋肉は頬と口元を支える大事な筋肉です。
そんな3つの表情筋が衰えることで、頬がたるみやすくなってほうれい線ができやすくなってしまいます。
また表情筋の衰えは、
- 加齢
- 無表情の時間が多い
などが主な原因とされていますよ。
それに加えて、新型コロナウイルスの影響でマスクを着用する時間が増えたことで、表情筋を大きく動かして発声する機会が減ったことも、表情筋が衰える一因になっているといえるでしょう。
2-3.お肌が乾燥している
次に3つ目の特徴である「お肌が乾燥している」について。
人間の皮膚は4つの層によって構成されていますが、その一番外側にある「角質層」はお肌のうるおいをキープする役割や外部からの刺激を防御する役割があります。
その角質層内にある「セラミド」などが減少すると、バリア機能が低下してお肌が乾燥しやすい状態になります。
そして、お肌が乾燥すると口や鼻を動かしたときにほうれい線のもとになる小ジワができやすくなるため、結果として乾燥がほうれい線を目立たせてしまうんです。
また、お肌の乾燥を引き起こす要因としては、
- 間違ったスキンケア
- 紫外線によるダメージ
- 加齢
- ストレス
- 空気の乾燥
などが挙げられますよ。
2-4.生活習慣が悪い
次に4つ目の特徴である「生活習慣が悪い」について。
ほうれい線は、毎日の生活習慣の積み重ねの結果としても現れるお肌の悩みであり、以下のような生活・行動をしている方は生活習慣がほうれい線の原因かもしれません。
いつも同じ向きで寝る
毎日同じ向きで寝ると、片方の頬に重力がかかり続けるため、シワが固定されてほうれい線ができやすくなってしまいます。
片方の歯ばかり使って食事をする
いつも同じ側の歯を使って咀嚼をすると、噛んでいる方の筋肉が鍛えられて強くなっていき、反対に使わない方の筋肉は衰えてしまってほうれい線ができやすくなります。
うつむいている時間が多い
うつむいているときは頬に重力がかかって皮膚がたるみやすくなるため、ほうれい線もできやすくなります。食事中やスマホ、パソコンを使う時間が長い方は注意が必要です。
頬杖をつくことが多い
頬杖をつくことで皮膚が無理に引っ張られてしまい、戻した時にほうれい線ができやすくなります。またお肌が乾燥している場合はとくにシワができやすいため注意が必要です。
このように、ほうれい線は日々のさまざまな場面で気を付ける必要があるため、当てはまった方は生活習慣の改善を意識してみてくださいね。
2-5.骨格・肉付きの影響
最後に5つ目の特徴である「骨格・肉付きの影響」について。
ほうれい線は生まれつきの骨格や肉付きによってもできるケースがあり、以下のような特徴がある方はほうれい線ができやすいといえるでしょう。
丸顔
丸顔の方は顔に脂肪が多く、その脂肪が重力で下がることによってほうれい線ができやすくなります。
頬骨の位置が高め
頬骨が高いと口元との高低差が大きくなり、ほうれい線が目立つことが多いです。
頬中央の骨の位置が低め
頬中心にある骨は顔を支える役割があるため、位置が低いと脂肪が下方向に流れやすく、ほうれい線ができやすいといえます。
出っ歯/歯茎が出ている
出っ歯や歯茎が出ている方は口を閉じていると皮膚が引っ張られ、口を開けると皮膚が収縮する傾向があり、この伸縮を繰り返すことでシワができやすくなるため、ほうれい線も目立ちやすいです。
これらが原因のほうれい線は、20代や30代でも目立ちやすいことが大きな特徴ですよ。
3.ほうれい線を目立たなくする方法4選
前章ではほうれい線ができやすい人の特徴をご紹介しましたが、「ほうれい線を目立たなくさせる方法ってあるの?」と気になりますよね。
そこでここでは、ほうれい線を目立たせないためにできる対策法を4つご紹介していくので、ぜひ参考にしてみてくださいね。
それでは一つずつ詳しく解説していきます。
3-1.入念なスキンケアをする
まず1つ目の対策法は、「入念なスキンケアをする」です。
ほうれい線は皮膚が乾燥してバリア機能が低下することが原因の一つであるため、入念な保湿をすることが重要。
また普段の保湿ケアに加えて、口元には部分的なスペシャルケアを取り入れることもおすすめで、お肌のハリを支える「コラーゲン」やバリア機能の正常化を促す「セラミド」といった成分が配合されたアイテムの使用がおすすめですよ。
その上で、一般的には保湿ケアというと化粧水と乳液(クリーム)を使う方が多いと思いますが、うるおいの実感がしやすい「美容オイル」を使うのも保湿ケアにぴったりです。
なお美容オイルの選び方としては、先ほど触れたセラミドが配合されているアイテムがおすすめで、特にお肌にもともとあるセラミドと同等の働きといわれる「天然ヒト型セラミド」が配合されているものが保湿力が高くて良いです。
また、スキンケアをするときは同時にマッサージをすることも効果的で、
- 唇の下から小鼻にかけてほうれい線をなぞって流す
- 頬骨を支えるように親指で少し強めに押す
- 中指と薬指を使って口角を引き上げる
といった方法でマッサージをすることを習慣づけると、ほうれい線の改善が期待できますよ。
3-2.表情筋を鍛える
次に2つ目の対策法は、「表情筋を鍛える」です。
ほうれい線の原因である表情筋の衰えは、エクササイズによってある程度鍛えることができ、ほうれい線が目立たなくなることを期待できます。
また表情筋が鍛えられることで、ほうれい線の改善以外にも、
- メンタルヘルスに良い影響が出る
- 表情が豊かになる
- さまざまな部位のシワやたるみが軽減される
などのメリットがあるといわれていますよ。
具体的な表情筋を鍛えるエクササイズとしては、以下の2種類がおすすめです。
あいうえおエクササイズ
表情筋全体をバランスよく鍛えられる基本のトレーニングで、初心者にもおすすめ。
- 「あ」の形をして口全体を大きく広げる
- 「い」の形をして歯を見せ、口角を横に引くように動かす
- 「う」の形をして頬の筋肉を収縮させ、唇を突き出す
- 「え」の形をして口角を上げ、同時に目を見開く
- 「お」の形をして口を開き、同時に鼻の下も伸ばす
※10回を1セットとし、1日3セットを目安に取り組みましょう。
ペットボトルエクササイズ
表情筋と共に心肺機能も高められるため体力もつけられるエクササイズで、運動不足の方にもおすすめ。
- 空になった2Lのペットボトルを用意する
- ペットボトルを口にくわえる
- 頬が凹むように強く息を吸い込む
- 5秒かけてゆっくりとペットボトルの中に息を吐く
※3回を1セットとし、1日2セットを目安に取り組みましょう。
3-3.紫外線対策をする
次に3つ目の対策法は、「紫外線対策をする」です。
紫外線はお肌のハリを支えるコラーゲンを減少させるため、紫外線対策によってコラーゲンの減少を防ぐことは、ほうれい線の予防や悪化防止に効果的といえます。
具体的な紫外線対策としては、日焼け止めや日傘を使うといった基本的なことはもちろんのこと、
- UVカット機能があるサングラスをつける
- 日差しが強い日は室内でも日焼け止めを塗る
- 紫外線がとくに強い正午前後の時間帯は外出を避ける
などといった対策も心がけてみてください。
また紫外線は晴れの日や夏だけでなく、天候や季節に関係なく一年中地表に降り注いでいるので、外出する際には紫外線対策をする癖をつけておくと良いでしょう。
3-4.生活習慣を改善する
最後に4つ目の対策法は、「生活習慣を改善する」です。
前章でお伝えしたように、ほうれい線は悪い生活習慣によっても目立ちやすくなってしまうため、以下のようなポイントを意識して生活するようにしましょう。
- 仰向けに寝るようにして、頬にかかる重力を左右均等にする
- 食事は両側の歯を使って筋肉をバランスよく使う
- スマホを触るときはうつむかないように意識する
- ノートパソコンスタンドを使ってうつむかないようにする
- 頬杖をつかないように気を付ける
また、ほうれい線ができにくい健康な状態のお肌を実現するには食生活に気を配ることも重要で、偏った栄養バランスの食事を見直すことも意識したいポイントです。
ここでご紹介した4つの対策法以外には、美容医療の施術を受けることでもほうれい線は改善するので、手っ取り早くほうれい線を目立たなくしたい場合は美容医療の活用も選択肢の一つとして覚えておくと良いでしょう。
具体的には以下のような施術があるので、参考にしてみてください。
- ヒアルロン酸注入(ヒアルロン酸をほうれい線に注射する)
- レーザー治療(レーザー照射でコラーゲン生成を促進する)
- 糸リフト(医療用の溶ける糸を顔に挿入して肌のたるみを改善し、リフトアップ)
- HIFU(超音波による熱エネルギーによって組織を収縮させてリフトアップ)
4.ほうれい線をメイクでカバーするには?
先ほどはほうれい線の改善を期待できる対策法を4つご紹介しましたが、どれも継続することで効果を得られる方法であり、即効性のある対策とは言えません。
そこでこの章では、ほうれい線をカバーするためにできるメイクのテクニックをご紹介していくので、前章の対策法とあわせて覚えてみてくださいね。
ほうれい線カバーに効果的なメイクテクニックは以下の4つ。
毛穴用下地でなめらかに整える
下地は毛穴専用を使うことで、ほうれい線の横ジワをなめらかにカバーすることができます。
リキッドファンデーションを使う
パウダータイプのファンデーションは崩れた時にほうれい線が目立ってしまうため、リキッドファンデーションを使ってツヤっぽい仕上がりにすることがおすすめです。
コンシーラーはほうれい線に対して斜め上に引く
コンシーラーは顔の内側から外側にかけて斜め上に引くことで、ほうれい線が目立たず自然な仕上がりになります。
チークを高めにのせる
チークを高めにのせることで血色が良く見え、同時にリフトアップしたように見えてほうれい線をカバーできます。
これらのテクニックを駆使し、ぜひ毎日のメイクでほうれい線をきれいにカバーしてみてください。
5.まとめ
今回この記事では、ほうれい線について詳しく紹介・解説してきましたが、いかがでしたか?
最後にもう一度、ほうれい線ができやすい人の特徴と目立たなくする方法をまとめるので、一緒に振り返っていきましょう。
◇ほうれい線ができやすい人の特徴
- お肌のハリや弾力がない
- 表情筋が衰えている
- お肌が乾燥している
- 生活習慣が悪い
- 骨格・肉付きの影響
◇ほうれい線を目立たなくするための対策法
- 入念なスキンケアをする
- 表情筋を鍛える
- 紫外線対策をする
- 生活習慣を改善する
ぜひこの記事を参考に自分のほうれい線の原因を見つけ、適切な対策を毎日の生活に取り入れていきましょう!