今や「顔の一部」と言っても過言ではない「マスク」。
いつでもどこでもマスクを着けて過ごすことが増えましたよね。
でも、マスクを着ける時間が長くなればなるほど悩まされるのがマスクによる肌荒れ。
実はこの肌荒れは、マスクの着用によって起こる肌の乾燥が原因ということをご存じでしょうか?
肌が乾燥すると、肌荒れしやすくなったり、ピリピリ刺激を感じるなどのトラブルが起こりやすくなるんですよ。
今回は、マスクによる肌荒れを防ぐ保湿ケアについてご紹介します。
正しいケアを身につけて、トラブル知らずの肌を手に入れましょう!
Contents
1.マスクの着用で肌はどんどん乾燥する!
マスクを着けていると肌が潤っているように感じてしまいますが、実はそれは間違いなんです!
マスクを着けた肌は、
・マスク内の蒸れ
・マスクとの擦れ
によってダメージを受け、水分が蒸発しやすい状態になります。
肌が乾燥すると、
・バリア機能が弱まる
・ターンオーバーが乱れる
・乾燥によって皮脂が過剰に分泌される
などの影響で、外部からの刺激を受けやすくなったり、健やかな肌環境を保てなくなるため、肌荒れを起こしやすくなるんです。
2.徹底した保湿が肝心!正しいケアのポイント
マスクによる肌荒れを防ぐには、徹底した保湿が肝心です!
ここでは、スキンケアの工程別に正しいケアのポイントをご紹介します。
2-1.洗う
クレンジングや洗顔で大切なことは「肌の潤いを落とさない」こと。
汚れだけをきちんと落とせるように下記のポイントを守りましょう。
・すすぎはぬるま湯で
肌の潤いを奪わないために、お湯の温度は32℃程度のぬるめに設定しましょう。
32℃とは、熱くもなく冷たくもない水温です。顔に触れると少しひんやりするかもしれませんが、顔の皮膚は手の皮膚に比べて薄くデリケートなため、ぬるめの水温が丁度いいのです。
反対に、手で触れたときに「温かい」と感じるお湯は、顔の皮膚には熱すぎる可能性がありますので注意しましょう。
・短時間で終わらせる
ついつい長くなりがちなクレンジングや洗顔ですが、必要以上に時間をかけるのはよくありません。
洗顔料が肌に触れている時間が長くなるため肌への負担が大きくなるだけでなく、必要な皮脂まで洗い流してしまい乾燥につながります。
30秒~1分程度で手早く終わらせるように心がけてくださいね。
・摩擦を起こさない
ゴシゴシ洗うと摩擦によって肌のバリア機能が低下し、乾燥の原因になります。
顔を洗うときは、たっぷりの泡をクッションにしてやさしいタッチで洗いましょう。
また、クレンジングのついでにマッサージをするのもNG。摩擦が増えるばかりか、毛穴に汚れが詰まりやすくなって肌トラブルにつながります。
2-2.潤す
保湿のファーストステップは「化粧水での水分補給」です。
ポイントを押さえて肌をしっかり潤しましょう。
・洗顔後はすぐに保湿する
洗顔後の肌は急速に乾燥し始め、20~30分後には洗顔前よりも乾燥した状態になると言われています。
顔を洗ったら、なるべく早く保湿しましょう。
すぐに保湿ができない場合は、導入液としても使える美容オイルを塗っておくと、水分の蒸発を防げるのでおすすめです。
・化粧水の使用量を守る
化粧水の使用量が少ないと、思うような保湿効果が得られません。メーカーが推奨する量を守ってしっかりなじませましょう。
乾燥が気になる部分には重ね付けするのもおすすめです。
・化粧水をつけるときもやさしく
顔の皮膚の薄さはラップと同程度と言われています。
激しくパッティングすると肌に強い刺激を与えてしまいますので、やさしくなじませるようにつけましょう。
手でもコットンでもどちらでもOKですが、コットンを使う場合は化粧水の量を気持ち多めにして、繊維の毛羽立ちが起こらないようにしてください。
2-3.フタをする
保湿は、水分と油分のバランスを整えることが大切です。
化粧水で与えた水分が蒸発してしまわないように、肌表面を保護してバリア機能をサポートしましょう。
・乳液やクリームで肌を保護
化粧水だけでは水分が蒸発してしまうので、乳液やクリームは必ず使うようにしましょう。
「べたつきが気になるから」と乳液やクリームを使わないでいると、乾燥によって皮脂が分泌され、かえってべたついてしまいます。
乾燥がひどいときはクリーム、それ以外のときは乳液といった具合に、肌の調子によって使い分けるのもよいでしょう。
・セラミドで水分保持力を強化
肌に元々存在するセラミドは、水分を抱え込むことで肌の潤いを保つ働きがあります。
セラミドを補うことで、肌が水分を保持する力を高めることができますので、スキンケアに積極的に取り入れていきたいですね。
3.マスク着用時に気をつけること
マスクによる乾燥を防ぐことができれば、肌荒れの予防になります。
マスク着用時には、下記のポイントに気をつけましょう。
3-1.蒸れを防ぐ
肌が蒸れると水分が蒸発しやすくなり、乾燥につながります。
まずは蒸れを防ぐことが大切です。
・こまめに汗や皮脂をふき取る
汗や皮脂で皮膚がふやけると蒸れにつながりますので、こまめにふき取るようにしましょう。
ゴシゴシふき取らずに、ポンポンとやさしく押さえて吸い取るようにするのがポイントです。
・通気性のよいマスクを着ける
蒸れが気になるときは、マスクの素材を変えるのもよいでしょう。
綿でできたものなど、布タイプのマスクは比較的通気性がよいと言われています。
3-2.肌を保護する
肌を保護して、水分の蒸発や摩擦を防ぎましょう。乾燥のリスクを減らせますよ。
・ワセリンを塗る
マスクが当たるところにワセリンを塗って肌をガードしましょう。
1回の使用量は米粒1粒分。伸びがいいのでこの量で十分です。
手のひらにしっかり薄く伸ばしてから、気になる部分に手のひらを押し当てるようにして塗布しましょう。
つけすぎはべたつきの元になるだけでなく、熱がこもってしまい赤みや痒みを引き起こす原因になりますので気をつけてくださいね。
・マスクの内側にガーゼをはさむ
マスクの内側にやわらかいガーゼをはさむと、マスクと肌が擦れるのを防ぐことができます。
マスク内の蒸れを防ぐこともできるので一石二鳥ですよ。
ガーゼが小さすぎるとマスクの中で動いてしまって摩擦が増えますので、マスクのサイズに合わせて切りましょう。
また、切ったガーゼは使い捨てにしてくださいね。
4.まとめ
マスクによる肌荒れの原因と正しいケアについてご紹介しましたが、いかがでしたか?
「マスク肌荒れ」は、マスクの着用によって肌が乾燥することが原因です。保湿を徹底し、肌を乾燥させないよう心がけましょう。
正しいケアのポイントは以下のとおりです。
【洗う】
・すすぎは32℃のぬるま湯で
・30秒~1分程度で終わらせる
・たっぷりの泡をクッションにして摩擦を減らす
【潤す】
・洗顔後はすばやく保湿
・化粧水はケチらず使用量を守る
・激しいパッティングはNG!やさしくなじませるように塗布
【フタをする】
・水分の蒸発を防ぐために乳液やクリームを必ず使う
・セラミドを補って肌の水分保持力を高める
乾燥して荒れた肌はバリア機能が低下して敏感になっていますので、やさしくケアしてあげてくださいね。
正しい保湿ケアで、マスク肌荒れに負けない潤い美肌を目指しましょう!