見た目年齢をぐっと上げてしまう「目の下のクマ」。
どんなに若々しいメイクをしても、クマがあるだけで老けた印象を与えてしまいますよね。
そんな強烈なエイジングサインとなるクマは、寝不足や加齢が引き金となることは事実です。しかし、たとえぐっすり寝ても、たとえ若くても、クマが目立ってしまう人もいます。
実は私もそのひとり。
20代のころから目の下にクマが出現して、睡眠を十分にとっても、せっせとコンシーラーで隠しても、決して消えないのです!
その理由が、数年前に美容の資格の勉強をしている際にわかりました。
実は、クマには種類があるのです。
クマを改善するためには、その種類に合わせたお手入れが必要。
クマの種類によって、コンシーラーの選び方も変わってきます。
その後、自分のクマの種類に合わせたお手入れやメイクをしてみたところ、徐々に改善できるようになりましたよ!
そこで今回は、私のようにクマで悩む方のために詳しく解説。
- クマができる原因
- クマの種類
- クマの種類別お手入れ法
- クマを隠すメイク法
などを詳しくご紹介していきます。
もしかしたら、あなたのクマが消えないのも、お手入れ方法が間違っているからかもしれません。
ぜひ、自分のクマのタイプをしっかりと見極めて、若々しい目元を取り戻しましょう!
1.どうしてクマができるの?
そもそも、どうして目の下にクマができてしまうのでしょうか。
頬やおでこなど、他のパーツと同じ皮膚なのに、クマは目の下にだけ現れますよね。
実は目の下にだけクマができるのは、次のような理由があるのです。
1-1. 目の周りの皮膚が薄いから
そもそも顔の皮膚は、体の皮膚よりも薄い傾向にあります。
そのなかでも目の周りの皮膚は非常に薄く、頬の約1/3程度の薄さ。
そのため、血行不良やメラニンの沈着、水分代謝の影響など、肌内部の状況がダイレクトに表れやすいのです。
1-2. 目の周りは乾燥しやすいから
さらに、目の周りは他の皮膚よりも乾燥しやすいという点も挙げられます。
ひとつめの理由は、汗腺や皮脂腺が少ないから。
皮脂は多すぎるとニキビやテカリの原因となりますが、適量であれば肌のうるおいを保ってくれる保湿剤になります。皮脂が少ない目の周りは、乾燥しやすいのです。
また、皮膚が薄いことも乾燥の原因。
角層も薄いのでバリア機能が弱く、乾燥や紫外線など外部刺激の影響を受けやすいのです。
1-3. 絶えず動いているから
また目の周りは、まばたきなどによって絶えず動いています。
女性は、平均で1分間に15回程度まばたきをするといわれています。
1時間では約900回、8時間睡眠の人は約14,400回にもなりますよね。
起きているあいだに、これだけの負担が絶えずかかり続けるため、しわやたるみが起きやすいのです。
1-4. 色素沈着しやすいから
また、目の周りの皮膚はメラノサイトが活発。
(※メラノサイトとはメラニンを生成する細胞のこと。紫外線を浴びたり皮膚が刺激を受けたりしたとき、体を防御するために大量のメラニン色素を生成します。)
摩擦や紫外線の影響を受けた目の周りは、色素沈着しやすいのです。
2.クマには3種類ある!あなたはどのクマ?
以上のように、目の周りの皮膚の構造によって目立ちやすいクマですが、クマには種類があります。
その種類は全部で3つ。
それぞれの原因、セルフチェック法、なりやすい行動を挙げていきます。
あなたのクマがどの種類に当てはまるか、照らし合わせてみてくださいね。
2-1.青クマ(血行不良型)
血行不良が主な原因となるのが「青クマ」。
目の下が青黒く見えます。
・原因
寝不足、目の疲れ、冷えなどによって目の周りの毛細血管の血流が滞り、目の下の薄い皮膚を通して滞った血液が青黒く見える状態です。
・セルフチェック法
目尻を横に引っ張ると、クマが薄くなる。
- こんな人は青クマになりやすい!
- 寝不足
- パソコンやスマホの長時間使用
- 冷え性
- 運動不足
2-2.黒クマ(たるみ型)
目の下のたるみが影となって黒く見える「黒クマ」。
顔がむくんでいる日は、さらに目立つようになります。
・原因
肌のハリと弾力が低下することで、目の下に凹凸ができて影ができます。また目の周りの筋肉が衰えることで、目の下の脂肪を包んでいる膜がゆるみ、脂肪が出てくることで起こります。
・セルフチェック法
上を向いて鏡を見ると、クマが薄くなる。
- こんな人は黒クマになりやすい!
- 目元のしわやたるみが気になる
- ほうれい線やマリオネットラインが気になる
- 目元が乾燥している
- 肌全体が疲れているように感じる
2-3. 茶クマ(色素沈着型)
シミやくすみで茶色っぽくみえるのが「茶クマ」。小じわがあるとさらに目立ちます。
・原因
シミが目の下に集まることで、茶色く見えます。
また目をこすったり、クレンジングの際に起こる摩擦により、色素沈着や角質肥厚することでくすみが生じて起こります。
・セルフチェック法
青クマや黒クマのように引っ張ったり上を向いても、クマの濃さが変わらない。
- こんな人は茶クマになりやすい!
- 目をこするクセがある
- 紫外線を浴びる機会が多い
- ポイントメイクリムーバーを使用していない
- つけまつ毛をしている
- 常にアイメイクはバッチリ
- シミやそばかすが気になる
以上、3つの種類のクマがありますが、どの種類も加齢によって深刻になります。
ちなみに私は、青クマと黒クマの複合型(泣)!
皮膚が薄いで、若い頃から青クマが目立っていました。
さらに目の形状によって影ができやすく、年齢を重ねた今は黒クマもグングン育ってきています。
シミができやすいこれからは、茶クマも警戒しなくてはなりません。
青クマ&黒クマ&茶クマ、すべてのケアを取り入れて、若々しい目元を取り戻したいと奮起しているところです!
3.タイプ別お手入れ法
以上のように、異なる原因を持つ3つのクマ。
それぞれに合ったお手入れ方法を取り入れることで、改善に繋がります。
あなたのクマの種類が特定できたら、それに合ったお手入れをしてみてくださいね。
3-1. 青クマのお手入れ法
血行不良が原因で起きる青クマは、血行を促進することが改善への近道。
次の方法を参考に、目の周りの血流促進を行いましょう。
・しっかり睡眠をとる
青クマの改善になんといっても大切なのが睡眠。
睡眠中は副交感神経が優位に立ったリラックス状態になるので、心拍数は下がり血管は拡張。血液の流れも良くなります。
また眠りはじめの3時間は細胞を修復してくれる成長ホルモンの分泌が著しい時間。
クマの改善はもちろん、美肌作りには欠かせない大切な時間です。
十分な睡眠時間が確保できないときも、寝入りに深く眠れるように、次のように環境を整えましょう。
- 寝る前のカフェイン摂取や深酒を避ける
- 寝る1~2時間前にお風呂に入る
- 寝る1時間前には部屋を暗くしておく
・目を休ませる
またパソコンやスマホを使用する時間を減らすなどして、目を休ませることも大切です。
とくに寝る前にスマホの使用は要注意!
スマホから発せられるブルーライトは、脳を覚醒して深い眠りの妨げになります。
先述した成長ホルモンの分泌を促進させるためにも、1時間前には使用をやめてリラックスして過ごすようにしましょう。
・目を温める
また目を温めることでも、血流を促進させることができます。
おすすめはホットタオル。
次のように、電子レンジで簡単に作ることができますよ。
- フェイスタオルを水に濡らして軽く絞る
- ロール状に巻いて、ジップ付き耐熱袋に入れる
- 袋を閉めて、レンジで温める(500Wで1分程度)
※袋から出すときは、火傷に注意してください。
温まったタオルを目の上に乗せて、3分程度リラックス♪
一日中酷使した目の疲れを癒してあげましょう。
また冷え性の方は、入浴によって体を温めることも大切です。
・目の周りのマッサージ
目の周りをマッサージすることで、血流をアップさせることもできます。
ただし、 何もつけずに強くこすると摩擦になってしまいます。必ずアイクリームを使ってやさしく行いましょう。
- アイクリームを指先に取り、目の周りに伸ばします。
- 左右の中指を目頭に置きます。
- 目頭から上瞼を通って、目尻までやさしく押し流します。
- 目頭から下まぶたを通って目頭までやさしく押し流します。
これを3回繰り返します。
・ツボ押し
ツボ押しも、滞った目の周りの血行改善に効果的です。
用意するアイテムもなく気軽に行えるので、パソコン作業の途中などに取り入れてみてくださいね。
次に挙げるのは、眼精疲労や血行不良に効果的なツボ。
気持ちいいくらいの強さで、やさしく5秒ほどプッシュしましょう。
- 攅竹(さんちく)……目頭のくぼみにあるツボ。
- 魚腰(ぎょよう)……眉毛の真ん中にあるツボ。
- 四白(しはく)……瞳孔から真下に下がったところ。骨のへりから親指1本分ほど下にあるツボ。
- 太陽(たいよう)……こめかみからやや目尻よりにあるツボ
3-2. 黒クマのお手入れ法
次に黒クマのお手入れ法をご紹介します。
目の周りの筋力アップやむくみケアが有効です。
・眼輪筋トレーニング
まずは、眼輪筋のトレーニング。
目の周りの筋肉をアップさせて、たるみを解消させます。
次のような動きで、眼輪筋を刺激してみましょう。
- 目だけを左右上下に動かす
- 目を5秒間ギューッとつぶって、パッと開く
・紫外線ケア
また、あまり関係ないように思われますが、紫外線ケアも黒クマ改善には大切。
なかでも、UV-Aは波長が長く、表皮を通過して真皮層まで届く紫外線。
真皮層にあるコラーゲンやエラスチンを変形させて、ハリ・弾力を失わせてしまいます。
このUV-Aは4~9月と比較的長い期間に多く降り注ぎ、さらには雲や窓ガラスも通過するので、うっかり日焼けを引き起こしやすいのが注意点。
天候に関わらず、一年中日焼け止めを塗るなどして、しっかり対策しましょう。
とくに紫外線の強い日は、サングラスをして目元を守ることをおすすめします。
・アイクリームや目元専用美容液で保湿
また、アイクリームや目元専用美容液で保湿することも大切。
とくに黒クマには、肌にハリや弾力を与えてくれるものがおすすめです。
朝晩使用して、乾燥させないようにしましょう。
・むくみ対策
また、むくんでいると余計に黒クマが目立つので、むくみに気をつけることも大切です。
次のポイントに注意して、むくみを予防しましょう。
- 塩分の高いものを摂り過ぎない
- アルコールを摂り過ぎない
- 温かい飲み物を飲む
・ヒアルロン酸注射や下眼瞼手術
目の下のたるみが深刻な場合、以上のようなお手入れだけではなかなか改善しない場合もあります。
そのようなときは、美容医療に頼るという方法も。
ヒアルロン酸注射や下眼瞼手術などが挙げられます。
ただし美容医療は化粧品に比べて高価で、ダウンタイムなどのデメリットもあります。
信頼できるクリニックで、しっかりカウンセリングを受けてから行うようにしましょう。
- ヒアルロン酸注射
目の下の皮下にヒアルロン酸を注入することで肌を持ち上げて、黒クマの原因となる凹凸改善します。ダウンタイムは短いものの、半年~1年くらいで徐々に体内に吸収されていくので、やがて効果がなくなります。
- 下眼瞼手術
黒クマの原因となる目の下の突出した脂肪を取り除く手術です。
メイクによるカバーやヒアルロン酸注射などと比較すると、根本的な解決になりますが、費用が高く、ダウンタイムもあります。
3-3. 茶クマのお手入れ法
最後に茶クマのお手入れ法をご紹介します。
紫外線ケアと摩擦の回避がポイントです。
・美白ケア
まずは、できてしまったシミを改選するための美白ケアが必要。
しかし美白美容液の中には刺激が強いものもあります。
目元の皮膚は薄いので、美白効果を兼ね備えたアイクリームや目元専用美容液を使うようにしましょう。
・紫外線ケア
またこれ以上茶クマの原因となるシミをふやさないためにも、紫外線ケアは必須。
日焼け止めは一年中塗り、紫外線が強い時期はサングラスを併用するなどして、目元の皮膚を守りましょう。
・アイメイクをやさしく落とす
摩擦をおこさないようにすることも大切です。
とくに気をつけたいのがアイメイクを落とすとき。
通常のクレンジングでゴシゴシと洗ってしまうと摩擦になってしまいます。
ポイントメイクリムーバーを使用して、こすらずやさしくオフするようにしましょう。
また洗顔後に、タオルでゴシゴシ拭き取るのもNG。
やさしく上から押さえるように水分を拭き取ってくださいね。
・アイクリームや目元専用美容液で保湿
また、しっかり保湿しておくことも大切。
保湿して紫外線や摩擦によって乱れたターンオーバーを正常にしておくことは、目元の色素沈着の改善に繋がります。
アイクリームや目元専用美容液を朝晩つけて、しっかり保湿しましょう。
・目をこすらない
また、目をできるだけこすらないことも、茶クマの予防に繋がります。
目がかゆくならないように、次のように日常生活で気をつけていきましょう。
- つけまつ毛やコンタクトの装着は、清潔な手で行う
- コンタクトを長時間装着しない(私が通っている眼科では「1日12時間で外すように」と言われます)
- コンタクトを清潔に保つ
- 目がかゆくなったら医師に相談する
4.メイクによるクマの隠し方
以上のような種類別のお手入れ法でクマを予防&改善していくことはもちろん、今あるクマを隠したい場合は「メイク」が重要になってきます。
4-1.メイクアップ化粧品の選び方
メイクでクマを隠す場合、活躍するのはコンシーラーやコントロールカラー。
ただしクマが濃い場合、肌の色のコンシーラーを重ねると灰色にくすんで、余計に目立ってしまうことがあります。
以下のように、クマの種類によってカモフラージュできるコンシーラーやコントロールカラーがあるので、参考にしてみてくださいね。
・青クマ
青クマに有効なのはオレンジ系のコンシーラー。
青とオレンジは正反対の補色にあたります。
青クマにオレンジのコンシーラーを塗ることできれいにカバーすることができますよ。
・黒クマ
黒クマに有効なのは次の2つです。
- 凹凸を埋めるタイプの化粧下地
たるみによってできた凹凸を埋めることで、影をなくすことができます。
- オレンジ色のコントロールカラー
またオレンジ系のコントロールカラーも有効。窪んでいる部分をオレンジ色で明るくします。 - チーク
またチークでカモフラージュすることも黒クマには有効。
頬に鮮やかな血色感をプラスすることで、全体的に明るい印象を与えます。
ただし黒クマができやすい年齢肌世代が、チークを塗りすぎると不自然な印象に。ごく少量を自然に塗るようにしましょう。
・茶クマ
茶クマには、次の2つのアイテムがおすすめ。
- イエロー系のコンシーラー
茶クマをカバーできるのは、イエロー系のコンシーラー。
シミやくすみを消して、明るい目元になります。 - ハイライトパウダー
またおでこや鼻筋に使用するハイライトパウダーを、クマが気になる部分に塗ると、光の効果でカモフラージュすることができます。
しつこい茶クマには、イエロー系のコンシーラー&ハイライトパウダーのW使いで撃退してみてはいかがでしょうか。
4-2.クマを隠すメイク法
コンシーラーやコントロールカラーの使い方は以下のとおりです。
- クマが気になる部分に、コンシーラーやコントロールカラーを「点置き」していきます
- くすり指の腹でポンポンとやさしくなじませます
- くすり指を左右にスライドさせながら、全体になじませます
- パウダーを薄く重ねます
5.まとめ
今回は、老けた印象を与えてしまう「クマ」について解説してまいりました。
クマには青クマ、黒クマ、茶クマの3つの種類があります。
それぞれ違った原因があるので、それに合わせたお手入れが必要。
ただし私のように複合型のクマの場合は、それぞれのお手入れを幅広く取り入れることで、改善が見込めます。
また、今すぐクマを隠したいというときには、メイクも有効。
コンシーラーやコントロールカラーでくすんだ目元を明るくすることができますよ。
マスクで顔の下半分が隠れている時代、「勝負は目元」です。
クマをしっかり撃退して、美しく元気のある目元を作ってみませんか?♪