ナイアシンアミドとセラミドはどっちがいい?併用できる?それぞれの効果を詳しく解説
多くのスキンケア製品に配合されるナイアシンアミドとセラミド。
どちらも美肌効果が期待できる大人気の成分です。
しかし、自分の肌にはどっちが必要なのか、よくわからないという方もいらっしゃいますよね。
そこで今回は、ナイアシンアミドとセラミドの魅力を、それぞれ詳しく解説。
併せて、ナイアシンアミドとセラミドは併用できるのか、どのように取り入れたらいいのかなど、気になるポイントに触れていきたいと思います。
  • ナイアシンアミドの効果は?
  • セラミドの効果は?
  • ナイアシンアミドとセラミドは、どんな肌に必要?
  • ナイアシンアミドとセラミドはどっちを優先するべき?
  • セラミドとナイアシンアミドは併用できる?
  • レチノールとナイアシンアミドは併用できる?
  • ナイアシンアミドとセラミドを塗るときの順番は?
  • ナイアシンアミドとビタミンCはどっちが先?
以上のような疑問をお持ちの方は、ぜひ参考になさってくださいね。

1.ナイアシンアミドとセラミドの特徴

ナイアシンアミドとセラミドの特徴
ナイアシンアミドとセラミドはどのような成分なのでしょうか。
それぞれの特徴をチェックしていきましょう。

1-1.ナイアシンアミド

まずは、ナイアシンアミドの特徴を見ていきましょう。

・ビタミンB3の一種

ナイアシンアミドとは、ビタミンB3の一種。
ニコチン酸アミドとも呼ばれます。
水溶性の成分であり、 化粧水や美容液、ジェルなど水分の多い化粧品にも配合することができ、みずみずしいお手入れが可能です。

・効果

ナイアシンアミドは、マルチなエイジングケア効果が期待できるとして、近年大注目を集めている成分。
具体的には、次のような効果が期待されます。
・しわ改善
ナイアシンアミドの効果として、まず挙げられるのがしわ改善効果。
ナイアシンアミドは、線維芽細胞に働きかけ、肌のハリや弾力を司るコラーゲ ンの生成を促進する効果があります。
・美白
ナイアシンアミドは、美白効果も期待されます。
ナイアシンアミドはメラニンの輸送を抑制。
それにより、シミや色素沈着が起こりにくい肌に導いてくれます。
・過剰な皮脂分泌の抑制
ナイアシンアミドは、皮脂の過剰分泌を抑制する効果もあります。
水分と油分のバランスがよくなると、ニキビなどの肌トラブルも軽減。
毛穴の開きなどにお悩みの方にもよい効果をもたらしてくれると考えられます。
ナイアシンアミドに関しては、こちらの記事にてより詳しく解説しております。
併せてチェックしてみてくださいね。

1-2.セラミド

次に、セラミドの特徴を見ていきましょう。

・角質層に存在する保湿因子

セラミドは、もともと私たちの肌に存在する成分。
角質層にある角質細胞の間を埋めており、バリア機能の要として働きます。
化粧品に使われるセラミドは、この私たちの角質層に存在するセラミドと類似しているもので、塗布することで角質層に浸透して、働きをサポートします。
なかでも、ヒト型セラミドは、角質層に存在するセラミドと酷似しており、肌なじみがよく、より高い効果が期待されます。

・効果

具体的には、セラミドは次のような効果があります。
・保湿
セラミドは、水分を挟み込んで、蒸発を防ぐ作用があります。
そのため、セラミドに満ちた肌は、うるおいで満ちている状態。
ふっくらして、ハリやツヤがあり、若々しい印象を与えます。
・外的刺激から肌を守る
セラミドは、外的刺激から肌を守る効果も期待されます。
セラミドをしっかり補給することで、さまざまな外的刺激に強い、健やかな肌を目指すことができます。
セラミドに関しては、こちらの記事にてより詳しく解説しております。
いくつかあるセラミドの種類や選び方にも触れているので、ぜひお買い物の参考になさってくださいね。

2.ナイアシンアミドとセラミドは、どっちを使うべき?

ナイアシンアミドとセラミドは、どっちを使うべき?
以上のように、それぞれ違った特徴を持つナイアシンアミドとセラミド。
どちらを優先して使うべきなのでしょうか。
結論からお伝えしますと、ナイアシンアミドとセラミドは、両方使うのがおすすめです。
その理由は、次のようにいくつか考えられます。

2-1.ナイアシンアミドはセラミドを増やす

ナイアシンアミドには、セラミドを増やす働きがあります。
ナイアシンアミドが、セラミドの合成を促進する酵素を活性化。それにより、セラミドの生成が促進されると考えられています。
この相乗効果によって、さらにバリア機能が向上。
より外的刺激に強く、うるおいに満ちた肌を目指すことができるのです。

2-2.よりさまざまな美肌効果が期待できる

ナイアシンアミドとセラミドは、それぞれ違う美肌効果が期待されます。
ナイアシンアミドはしわ改善と美白、セラミドは保湿効果があるため、両方使うことでより健やかで美しい肌を目指すことが期待できると言えるでしょう。

2-3.併用しても問題ない

「そもそもナイアシンアミドとセラミドを併用していいの?」
と疑問に思う方もいらっしゃいますよね。
たしかに成分によっては併用に注意が必要なものもありますが、ナイアシンアミドとセラミドは問題なく併用することができます。
その際、どちらを先に塗ったらいいのか、どのように併用したら効果的なのか、のちほど詳しく解説するので、ぜひ参考になさってくださいね。

3.あなたの肌に必要なのはどっち?

あなたの肌に必要なのはどっち?
一緒に使うことでより美肌効果が期待できるナイアシンアミドとセラミド。
しかし、化粧品にかける費用を抑えたい方やシンプルケアをしたい方のなかには、どちらか一つだけを使いたいという方もいらっしゃいますよね。
そこであなたの肌には、どちらの成分が必要なのか、掘り下げてチェックしていきましょう。

3-1.ナイアシンアミドが必要な人

ナイアシンアミドが必要な人は、次のような方です。

・しわ改善をしたい人

ナイアシンアミドは、しわを改善したい人に適しています。
同じくしわ改善効果が認められているレチノールよりも刺激が少なく、副反応もないため、使いやすいと言えるでしょう。
またレチノールに比べて、比較的リーズナブルな製品に配合されていることもあるので、しわ改善化粧品を初めて取り入れる方にも向いていると思います。

・シミや色素沈着が気になる人

ナイアシンアミドは、シミや色素沈着が気になる人にもおすすめ。
メラニンの生成を抑制することで、トーンを均一にして、明るい肌に導きます。

・年齢肌の人

年齢肌の人は、複合的なエイジングサインに悩みますよね。
しわ改善と美白効果の両方を同時に期待できるナイアシンアミドは、年齢を重ねた肌をより若々しく見せるサポートとなるでしょう。

・過剰な皮脂や毛穴の開きが気になる人

ナイアシンアミドは、過剰な皮脂や毛穴の開きにお悩みの方にも有効。
過剰な皮脂分泌を抑制し、毛穴を引き締める効果が期待されます。

3-2.セラミドが必要な人

一方、セラミドが必要な人は次のような方です。

・乾燥肌の人

セラミドが必要なのは、乾燥肌の人。
セラミドが不足していると、バリア機能が低下して水分が蒸発しやすくなり、肌が乾燥してしまいます。
セラミドを塗ることで、バリア機能を強化し、うるおいに満ちた肌を目指すことがきでます。

・敏感肌、ゆらぎ肌の人

セラミドは、敏感肌やゆらぎ肌の人にも適している成分。
セラミドが不足していると、バリア機能が低下。
それにより花粉やPM2.5など、外的刺激に敏感に反応しやすくなります。
セラミドを塗ることでバリア機能を強化し、外的刺激に強い健やかな肌を目指すことができるでしょう。

・肌トラブルのある人

アトピー性皮膚炎や湿疹などの肌トラブルをお持ちの方も、セラミドが不足してバリア機能が低下している可能性があります。
セラミドを塗布してバリア機能を強化することで、肌トラブルの改善のサポートになると考えます。

・年齢肌の人

セラミドは、年齢肌の人にも必要な成分。
セラミドはもともと私たちの肌に存在する成分ですが、30代以降から徐々に減少。
50代では20代の約半分程度のセラミド量になってしまうと言われています。
そのため、年齢を重ねて肌が乾燥したり、敏感になってしまうのは、セラミド不足が原因のひとつ。
スキンケアで補ってあげることで、肌はうるおいに満ち、健やかな状態へ。
乾燥によって引き起こされる、ちりめんじわなども目立ちにくくなります。

4.ナイアシンアミドとセラミド、どっちを先に塗る?

ナイアシンアミドとセラミド、どっちを先に塗る?
先述したように、ナイアシンアミドとセラミドは併用することができます。
とくに年齢肌の方は、しわ改善、美白、保湿などさまざまな効果が期待できるため、併用することで、より若々しい肌を目指すことができるでしょう。
その際、「どちらを先に塗ったらいいの?」と疑問に思う方もいらっしゃいますよね。
これに関しては、どちらを先に塗ることが大切かというよりも、それぞれの性質に合った使い方をすることが重要です。
そこで、それぞれの特性に則った効果的な使い方をご紹介します。

4-1.ナイアシンアミドを塗布する前は、化粧水をたっぷりと

ナイアシンアミドは、水溶性の成分。
水分に満ちた肌に浸透しやすいという性質があります。
その性質を踏まえ、ナイアシンアミド配合のクリームを塗布する前には、化粧水でしっかり保湿することが大切。
うるおいに満ちた状態にしたあとで、ナイアシンアミド配合のクリームなどで蓋をしてあげることで、より高い効果が期待できます。

4-2.セラミドは化粧水の水分と肌の上で混ざり合うように

セラミドを塗布する際には、化粧水の水分とセラミドが肌の上で混ざり合うように使用することが効果的。それにより、角質層に水分をしっかりと留め、バリア機能の高い肌を目指すことができます。
洗顔後、まずたっぷりと化粧水で保湿をします。
その後、できるだけ速やかにセラミド化粧品を塗布。
そうすることで、肌の上で化粧水とセラミドが混ざりやすくなります。
また、化粧品の基本的な順番については、こちらの記事にて詳しく解説しております。
配合されているアイテムによっても順番が違ってくるので、こちらもぜひ参考にしてみてくださいね。

5.ナイアシンアミドは、ビタミンCやレチノールと併用できる?

ナイアシンアミドは、ビタミンCやレチノールと併用できる?
以上のようにナイアシンアミドとセラミドは併用できますが、その他の成分とナイアシンアミドも併用できるのでしょうか。気になる成分との比較をしてみましょう。

5-1.ナイアシンアミドとレチノールの併用

同じくシワ改善効果が期待できるレチノール。
そのレチノールとナイアシンアミドは併用できるのでしょうか。
答えは、「併用可」。
レチノールは、紫外線によって変性しやすく、赤みやひりつき、皮むけなどの副反応が起こりやすい成分。
ナイアシンアミドを一緒に塗布することで、その副反応を和らげることにもつながります。
その際、ナイアシンアミドを先に塗って、レチノールを後に塗るようにしましょう。
ナイアシンアミドとレチノールの併用については、こちらの記事にてより詳しく解説しております。

5-2.ナイアシンアミドとビタミンCとの併用

ナイアシンアミドとビタミンCも併用することができます。
ビタミンCは、メラニンの生成を抑える効果があるため、ナイアシンアミドと併用することでシミやくすみの予防と改善の相乗効果で期待できます。
またどちらも毛穴を引き締める効果があるので、過剰な皮脂分泌による毛穴の開きにお悩みの方にはよいでしょう。

6.まとめ

今回は、「ナイアシンアミドとセラミドはどっちがいい?」という疑問にクローズアップしてきました。
ナイアシンアミドとセラミドはそれぞれ違う効果が期待できる成分。
一緒に使うことで、セラミドが増えるという相乗効果も期待できます。
そのため、両者を併用するのがおすすめ。
併用する際には、それぞれの特性を理解して取り入れると効果的です。
今回、それぞれの効果的な塗布の仕方もご紹介したので、ぜひ参考になさってくださいね。
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