「お肌が乾燥してメイクのノリが悪い…。」
「スキンケアをしているのにザラザラしているのはなんでだろう?」
などといったお悩みを抱えている方はいませんか?
実はそういったお悩みは「鮫肌」が原因かもしれません。
そこで今回この記事では、
- そもそも鮫肌とは
- 鮫肌の原因
- 鮫肌の改善方法
などを詳しく紹介・解説していきますよ。
ぜひこの記事を最後まで読んで鮫肌について詳しくなり、いま抱えているお悩みを解消するきっかけにしましょう!
Contents
1.鮫肌とは
お肌がザラザラ・ブツブツしている状態のことを「鮫肌」と認識している方も多いと思いますが、具体的にお肌がどんな状態になっているのかまで知っている方は少ないのではないでしょうか。
そこでまずは鮫肌の特徴について詳しく解説していきますよ。
「鮫肌」という名称はネットなどでもよく目にする言葉ですが、実は医学用語や病名ではなくお肌の状態を表す一つの表現なんです。
そんな鮫肌は、主に乾燥によってお肌にザラつきやブツブツがあったり、ひび割れているように見える状態の皮膚のことを指します。
鮫肌になっているときのお肌は、まだ未熟な角質がお肌の表面に押し出されたり、反対に古い角質が剥がれ落ちずにいる状態であり、結果としてお肌全体のキメが乱れていることからザラつきなどが現れるんです。
また、乾燥によって鮫肌の症状が進行すると白い粉を吹くことがあり、かゆみを伴うこともあることが特徴ですよ。
それに加えて、鮫肌には症状がよく似た「毛孔性苔癬(もうこうせいたいせん)」や「尋常性魚鱗癬(じんじょうせいぎょりんせん)」といった皮膚疾患の可能性もあるため、ただ単純に乾燥からくる肌トラブルと決めつけられないことも鮫肌の特徴といえるでしょう。
2.鮫肌の原因
前章では鮫肌になるメカニズムや特徴を解説しましたが、「何が原因で鮫肌になってしまうの?」と疑問に思う方もいるでしょう。
そこでこの章では、鮫肌の主な原因とされる、
- ターンオーバーの乱れ
- バリア機能の低下
- 皮膚の疾患
の3つについて解説していくので、自分に当てはまっているかどうかチェックしてみてくださいね。
それでは詳しく見ていきましょう。
2-1.ターンオーバーの乱れ
まず1つ目の原因は、「ターンオーバーの乱れ」です。
すでに知っている方も多いと思いますが、お肌は約1か月の周期でおこなわれる新陳代謝を繰り返しており、これの仕組みを「ターンオーバー」と言います。
ターンオーバーは正しい周期でおこなわれると、古い角質を垢として剥がれ落とし、新しい角質を肌表面に押し出すことで、お肌の健康を維持する役割を担っているんです。
しかし加齢や間違ったスキンケアなどが原因でターンオーバーの周期が乱れることで、古い角質が剥がれずにお肌に定着したり、未熟な角質が肌表面に出てきて鮫肌の症状につながってしまいます。
また、古い角質がお肌に残る状態が続くと、角質が蓄積されてお肌がゴワつく「角質肥厚」などといったほかの肌トラブルにもつながるため、ターンオーバーの乱れには早めのケアが大事ですよ。
2-2.バリア機能の低下
続いて2つ目の原因は、「バリア機能の低下」です。
お肌のバリア機能とは、健康的なお肌を保持したり外部からの刺激から守ったりするために元から備わっているお肌のはたらきのこと。
このはたらきは皮膚内部の水分やセラミドなどといった保湿成分が不足することによって機能が低下するという特徴があります。
また、バリア機能が低下することで乾燥しやすいお肌となっていくことから、バリア機能が低下したお肌が鮫肌の原因となってしまうんです。
それに加えて、お肌はバリア機能が低下すると皮膚を守ろうとして角質層を厚くする性質を持っており、角質層が厚くなることで新しい細胞が肌表面に出てきにくくなることから、バリア機能の低下はターンオーバーの乱れの原因にもなります。
なおバリア機能が低下する原因としては、
- 冷房や暖房の長時間使用による空気の乾燥
- 加齢による皮脂分泌量の変化
- 紫外線によるダメージ
などがありますよ。
2-3.皮膚の疾患
最後に3つ目の原因は、「皮膚の疾患」です。
前章でも少し触れたように、鮫肌は乾燥による肌トラブルのケースのほかに、皮膚疾患の症状としても現れます。
鮫肌とよく似た症状の皮膚疾患には、以下の2種類がありますよ
2-3-1.毛孔性苔癬
毛孔性苔癬は、皮膚の毛穴にブツブツとした発疹ができることが特徴で、触るとザラザラとした感触の皮膚疾患です。
この疾患は痛みを伴うことはほとんどなく、発疹ができている毛穴は開いて大きくなり、その中に角栓が詰まっていることも分かりやすい特徴ですよ。
また、毛孔性苔癬は肥満傾向の方やアトピー性皮膚炎を患っている方に多い疾患です。
2-3-2.尋常性魚鱗癬
尋常性魚鱗癬は、顔だけでなく全身の皮膚が乾燥によってカサついた状態になることが特徴で、皮膚が硬くなって魚の鱗のようになる皮膚疾患です。
また、乾燥が進むとフケのように白い粉がポロポロ落ちることも鮫肌と似ている症状といえるでしょう。
なおこの疾患は、症状の発現が先天性の場合と後天性の場合の両方があります。
3.鮫肌を改善する方法
先ほどは鮫肌になる原因をお伝えしましたが、「鮫肌って自分で改善できるの?」と気になりますよね。
そこでここでは、鮫肌を改善するためにできる3つのセルフケア方法をご紹介していくので、ぜひ毎日のケアに取り入れてみてください。
それでは一つずつ詳しく見ていきましょう。
3-1.正しい洗顔
まず1つ目のセルフケアは、「正しい洗顔」です。
毎日何気なくおこなう洗顔ですが、実は間違った方法で続けていることがよくあります。
具体的な間違った洗顔方法としては、
- 汚れを落とそうとゴシゴシ擦って洗う
- 刺激の強いピーリングや毛穴パックを頻繁に使う
- 洗浄力の強い洗顔料を使う
などが挙げられ、これらの方法は乾燥や鮫肌の原因の一つになっているといえるでしょう。
そのため間違った洗顔方法に当てはまっていた方は、以下の手順で洗顔をおこなってみてください。
STEP1:手を清潔な状態にする
STEP2:ぬるま湯で汚れを軽く洗い流す STEP3:洗顔料を手に取りよく泡立て、皮脂の多い箇所(Tゾーン)にのせる STEP4:顔全体に泡立てた洗顔料をのせる STEP5:30秒~1分程度置き、ぬるま湯で優しく洗い流す |
この方法で洗顔をすることによって、洗顔時のお肌へのダメージが軽減されるだけでなく、汚れがしっかり落ちることから洗顔後のスキンケアもより浸透することが期待できますよ。
3-2.保湿ケアの徹底
次に2つ目のセルフケアは、「保湿の徹底」です。
鮫肌の主な原因はターンオーバーの乱れによる乾燥であることから、症状を改善するうえで保湿はもっとも大事なケアといえるでしょう。
具体的なケア方法としては、化粧水や乳液といった基本的なケアはもちろんのこと、一歩進んだ保湿ケアとして美容オイルを取り入れるのもおすすめです。
というのも、美容オイルは化粧水などに比べて肌なじみが良いアイテムが多く、保湿効果の実感がしやすいため。
また保湿成分は、皮膚の水分保持力が上がり鮫肌の改善に有効な「セラミド」がおすすめですよ。
なお、美容オイルになじみがなくアイテム選びが難しい方もいるかもしれませんが、「ピュアセラ美容オイル」にはセラミドの中でもとくに肌なじみの良い「天然ヒト型セラミド」が高濃度で配合されており、保湿とバリア機能の向上が期待できるため、とくにおすすめですよ。
3-3.生活習慣の改善
最後に3つ目のセルフケアは、「生活習慣の改善」です。
鮫肌の原因である乾燥(バリア機能の低下)は、食事や睡眠などといった生活習慣の乱れによっても引き起こされることから、インナーケアを意識することも鮫肌を改善するための大事なポイント。
とくに食生活はお肌の状態に影響が出やすいことから、「ビタミンA」や「ビタミンB群」といった、お肌のターンオーバーを正常化させるはたらきのある栄養素を意識した食生活を心がけると良いでしょう。
|
また食事以外にも、
- 1日6時間以上の睡眠時間を確保する
- いつもより多めの水分補給を心がける
- 趣味や運動などの時間を設けて、定期的にストレス発散をする
などといったポイントを意識して生活習慣を整えることでお肌の環境の改善が見込めるので、ぜひ実践してみてください。
4.鮫肌をケアするときの注意点
前章では鮫肌のセルフケア方法をご紹介しましたが、自分でできるケアはやり方を間違ってしまうと正しい効果を得られません。
そこでここでは、鮫肌をケアするときに意識したい注意点を3つ解説していくので、ぜひ参考にしてみてください。
それでは順番に詳しく見ていきましょう。
4-1.お湯の温度
まず1つ目の注意点は、「お湯の温度」です。
前章では正しい洗顔が鮫肌の改善に効果的であることをお伝えしましたが、洗顔時のお湯の温度が熱すぎるとお肌に必要な皮脂まで落とされてしまい、逆に乾燥が引き起こされる恐れがあるんです。
そのため、洗顔は32℃程度のぬるま湯でおこない、お肌へのダメージを最小限に抑えるようにしましょう。
また、湯船に浸かる際も高温のお湯は体の皮脂を落としすぎることがあるため、温度を下げたり入浴時間を短くするなどといった対策をすると安心ですよ。
4-2.洗顔の回数
次に2つ目の注意点は、「洗顔の回数」です。
お肌を清潔な状態にすることは大事ですが、何度も洗顔をすることはお肌へのダメージとなるため注意が必要です。
そのため、洗顔は朝と夜の1日2回にするようにしましょう。
また乾燥の進行を引き起こすことから、スクラブやゴマージュ、ピーリングなどといった刺激が強いケアはできるだけ避けるのがベターです。
それに加えて洗顔料を選ぶ際は、
- アルコールフリー、パラベンフリー
- 香料無添加、着色料無添加
- 敏感肌用、乾燥肌用
などといったお肌に優しい特徴のあるアイテムを選ぶと良いでしょう。
4-3.頻繁に触らない
最後に3つ目の注意点は、「頻繁に触らない」です。
鮫肌のお悩みを抱えている方の中には、鮫肌の部分が気になってつい触ったり掻いたりしたくなってしまう方もいると思いますが、お肌に何度も触れると刺激になって乾燥を引き起こす原因になってしまいます。
また、頻繁にお肌に触れると雑菌がつきやすくなることから、鮫肌以外の肌トラブルの原因にもなることも。
そのため、お肌に触れるのはできるだけスキンケアのタイミングのみにして、お肌に対して刺激が少ない環境をつくるようにしましょう。
5.鮫肌は皮膚科で治療できる
ここまでは鮫肌のセルフケア方法や注意点をお伝えしましたが、鮫肌の原因が皮膚疾患の場合は、自分でできるケアではすぐに大きな改善を期待することは難しいです。
そのため、毛孔性苔癬や尋常性魚鱗癬などといった皮膚疾患による鮫肌の場合は、皮膚科での治療を受けることが素早く鮫肌を解消できる最善の方法といえるでしょう。
また、皮膚科で受けられる治療の種類としては、
|
などがありますよ。
これらのうち軟膏の処方のみが保険適用となり、それ以外の3つは保険適用外となりますが、セルフケアと比べると効果を実感しやすいため、皮膚疾患の可能性がある場合はぜひ活用してみてください。
6.まとめ
今回この記事では、鮫肌について紹介・解説してきましたが、いかがでしたか?
最後にもう一度、鮫肌の原因と改善方法をまとめるので、一緒に振り返っていきましょう。
◇鮫肌の原因
- ターンオーバーの乱れ
- バリア機能の低下
- 皮膚の疾患
◇鮫肌の改善方法
- 正しい洗顔
- 保湿ケアの徹底
- 生活習慣の改善
ぜひこの記事を参考に鮫肌の改善方法を取り入れて、しっとりうるおったお肌を手に入れましょう!