ブルーライトが肌荒れの原因って本当?肌への影響と対策法を解説

紫外線が肌荒れやシミなどのようにお肌に悪影響を与えることはすでに知っている方も多いと思いますが、中には紫外線だけでなくブルーライトについて、

「ブルーライトが肌に悪いって聞いたけど本当?」
「ブルーライトって肌荒れの原因になるの?」

などといった疑問を感じている方も多いのではないでしょうか。

そこで今回この記事では、

  • そもそもブルーライトって?
  • ブルーライトが与えるお肌への影響
  • ブルーライトによる肌荒れへの対策

などを詳しく紹介・解説していきますよ。

ぜひこの記事を最後まで読んでブルーライトとお肌の関係性について詳しくなり、肌トラブルを解消するきっかけにしてみてくださいね。

 

1.ブルーライトとは

ブルーライトとは

ブルーライトがお肌に与える影響を知る前に、そもそもブルーライトとはどういった光なのかを解説していきます。

多くの方はブルーライトと聞くと、「ディスプレイから発せられる光のこと」と認識していると思いますが、実はブルーライトはスマホやパソコンなどのディスプレイ以外からも発せられていることをご存じですか?

そもそもブルーライトは可視光線の中に含まれる光のことを指し、紫外線に次ぐ短さの波長の光で、その非常に強いエネルギーの光は目の奥にまで届きます。

そのため、ブルーライトはスマホやパソコン、テレビなどといったLEDを使用したディスプレイ以外にも、太陽光にも含まれる光なんです。

また、近年の研究ではブルーライトを長時間目に入れることによって、

  • 視界がちらつく
  • 目が疲れる
  • 体内リズムが崩れて睡眠障害を引き起こす

などといった悪影響を与えるという報告もされていますよ。

それに加えて、ブルーライトはUV-A(紫外線A波)に似た性質を持っていることも特徴です。

 

2.ブルーライトが与える肌への影響

ブルーライトが与える肌への影響

ブルーライトがどんな特徴を持っているのか分かったところで、続いてはブルーライトがお肌に与える影響についてご紹介していきます。

ブルーライトがお肌に与える影響は大きく分けて3つあり、

  • 肌荒れ
  • シミ、くすみ
  • シワ、たるみ

といった肌トラブルが挙げられます。

それではこれらについてそれぞれ詳しく見ていきましょう。

2-1.肌荒れ

まず1つ目の「肌荒れ」について。

肌荒れにはさまざまな原因があるとされていますが、その中でもターンオーバーの乱れは肌荒れに大きく影響することは知っている方も多いのではないでしょうか。

前章でもお伝えしたように、ブルーライトは睡眠障害を引き起こすことが分かっており、睡眠の質が低下することでお肌のターンオーバーも乱れやすくなります。

そのため、ブルーライトを浴びることはお肌の再生力の低下につながり、結果として肌荒れを引き起こす原因となってしまうんです。

2-2.シミ・くすみ

次に2つ目の「シミ・くすみ」について。

ヒトの皮膚は4つの層によって構成されていますが、その中の表皮層はブルーライトのエネルギーを吸収する特性を持っています。

そしてブルーライトのエネルギーを吸収すると皮膚内部でメラニン色素が発生し、色素沈着が起こることで日焼けのような状態になってしまうんです。

また、長時間ブルーライトを浴び続けることによって皮膚内部にメラニン色素が過剰に生成・蓄積され、色素がお肌の表面に浮かび上がることによってシミやくすみ、そばかすなどといった肌悩みを引き起こします。

それに加え、ブルーライトには皮膚に染みついたメラニンを排出したり、無色化するはたらきのあるシステインという成分を消費する性質があるため、一度できたシミが薄くなりづらくなってしまうことも特徴です。

2-3.シワ・たるみ

最後に3つ目の「シワ・たるみ」について。

前章でも触れたように、ブルーライトはUV-Aに似た性質を持っており、その光はお肌の奥の真皮層にまで届きます。

その真皮層には、コラーゲンやエラスチン、ヒアルロン酸などといった、お肌のハリや弾力を支える物質を作る線維芽細胞があり、ブルーライトはお肌を酸化させて老化を促進させる「活性酸素」を生成することで線維芽細胞にダメージを与えることが分かっています。

そしてダメージを受けた線維芽細胞はコラーゲンやエラスチン、ヒアルロン酸などの生成量が減少し、ターンオーバーが乱れることによってシワやたるみが引き起こされるんです。

 

3.ブルーライトによる肌荒れへの対策法

ブルーライトによる肌荒れへの対策法

前章ではブルーライトが与えるお肌への悪影響をお伝えしましたが、「自分でできるブルーライト対策って何があるの?」と気になりますよね。

本来であればディスプレイを見ないことがベストなブルーライト対策ですが、スマホ社会とも呼ばれる現代では、仕事やプライベートで毎日ディスプレイを長時間見る必要がある方も多いでしょう。

そこでこの章では、ブルーライトによる肌トラブルへの対策方法を5つご紹介していくので、ぜひ参考にして毎日の生活に取り入れてみてくださいね。

それでは順番に詳しく見ていきましょう。

3-1.ディスプレイの明るさを変える

まず1つ目の対策法の「ディスプレイの明るさを変える」について。

ブルーライトはディスプレイの明るさに応じて強さも変化するため、スマホやパソコンのディスプレイの明るさを下げることが一番手軽な対策といえるでしょう。

 ただし、文字や画像が見えにくくなるほどディスプレイの明るさを下げても目が疲れやすくなってしまうので、作業や使い心地に違和感がない程度に明るさを下げるようにしてくださいね。

また、長時間ディスプレイを見続けることは避けて、1時間使用したら15分程度の休憩をすることもおすすめです。

3-2.ブルーライトカットのアイテムを使う

次に2つ目の対策法の「ブルーライトカットのアイテムを使う」について。

先ほどご紹介したディスプレイの明るさ変更以外にも、スマホやパソコンのディスプレイにブルーライトカットのフィルムを貼ったり、専用の眼鏡をかけることでも物理的にブルーライトの量を減らすことができます。

「肌荒れ予防に眼鏡って関係あるの?」と感じる方もいるかもしれませんが、ブルーライトによる睡眠障害は、目から入るブルーライトがメラトニンの生成量を低下させることによって引き起こされるため、ターンオーバーの周期を乱さないためには目をブルーライトから守ることが有効といえるんです。

また、近年ではブルーライトカットができるベースメイクのアイテムも販売されているので、そういったアイテムを活用することもおすすめですよ。

3-3.抗酸化作用の高い食品を食べる

次に3つ目の対策法の「抗酸化作用の高い食品を食べる」について。

記事上部でお伝えしたように、ブルーライトはお肌を酸化させて活性酸素を生成することでシワやたるみなどといった肌悩みを引き起こします。

そのため、ビタミンAやビタミンC、ビタミンEなどが多く含まれた抗酸化作用のある食品を摂ることで、さまざまな肌トラブルを改善・予防することが期待できますよ。

おすすめの食材は以下の通りです。

【ビタミンAが多く含まれる食品】…ほうれん草、人参、モロヘイヤ、うなぎ など

【ビタミンCが多く含まれる食品】…アセロラ、レモン、イチゴ、カリフラワー など

【ビタミンEが多く含まれる食品】…アーモンド、かぼちゃ、大豆、ツナ缶 など

3-4.丁寧なスキンケアをする

次に4つ目の対策法の「丁寧なスキンケアをする」について。

ブルーライトを浴びたお肌はターンオーバーが乱れやすく、さまざまな肌トラブルが起こりやすい状態であるため、念入りなスキンケアをすることがブルーライトによる肌トラブルの予防に効果的です。

具体的なケアとしては洗顔・保湿・紫外線対策の3つが重要で、各スキンケアのポイントは以下の通りです。

3-4-1.洗顔のポイント

洗顔をする際は32℃程度のぬるま湯でおこなうことで、お肌へのダメージを減らすことができます。

また、汚れを落とそうとゴシゴシ擦って洗ったり、刺激の強いピーリングや毛穴パックを頻繁に使うことは、さらに乾燥を引き起こす恐れがあるので注意しましょう。

そのほかにも、洗顔料はTゾーン→Uゾーンの順番にのせることで、洗いすぎや洗顔料によるダメージを防ぐことができますよ。

3-4-2.保湿のポイント

洗顔した後のお肌は無防備な状態であり、とくに乾燥しやすいことから、保湿は洗顔後すぐにおこなうことがポイントです。

また化粧水や乳液といったアイテムのほかに、保湿の効果が実感しやすい美容オイルを取り入れるのもおすすめですよ。

それに加えて、週に一度のスペシャルケアとしてフェイスパックを使った保湿ケアをすることで、乱れたターンオーバーによって低下したお肌のバリア機能を整える効果が期待できます。

3-4-3.紫外線対策のポイント

紫外線対策は日差しの強い日だけで十分と思っている方も多いと思いますが、実は紫外線は天候に関係なく地表に降り注いでいます。

そのため、の暑い日以外でも日焼け止めを塗ったり日傘を使って紫外線対策を心がけましょう。

また、ブルーライトカット効果のある眼鏡にUVカット機能が付いているアイテムもあるので、同時に対策をしたい方にはとくにおすすめですよ。

3-5.寝る前はディスプレイを見ないようにする

最後に5つ目の対策法の「寝る前はディスプレイを見ないようにする」について。

寝る直前までディスプレイを見ていると、ブルーライトによってメラトニンの生成量が減少して良質な睡眠が取れなくなり、ターンオーバーも乱れやすくなります。

そのため、寝る1時間前にはディスプレイを見るのをやめ、寝る時間に合わせて部屋の照明を徐々に暗くすることで、メラトニンの生成が促されて良質な睡眠、ターンオーバーの正常化が期待できますよ。

 

4.まとめ

今回この記事では、ブルーライトと肌荒れの関係性について紹介・解説してきましたが、いかがでしたか?

最後にもう一度、ブルーライトが与える肌への影響と対策法をまとめるので、一緒に振り返っていきましょう。

 

◇ブルーライトが与える肌への影響

  • 肌荒れ
  • シミ、くすみ
  • シワ、たるみ

 

◇ブルーライトによる肌荒れへの対策法

  • ディスプレイの明るさを変える
  • ブルーライトカットのアイテムを使う
  • 抗酸化作用の高い食品を食べる
  • 丁寧なスキンケアをする
  • 寝る前はディスプレイを見ないようにする

 

ぜひこの記事を参考にブルーライトとの適切な付き合い方を見つけ、お肌への影響が少ない環境をつくりましょう!

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