日焼けの皮むけは剥がすと危険!跡を残さずキレイに治す最短5ステップ

夏の楽しいレジャーの後、ふと鏡を見ると「うわっ、焼けてる…」。

そんな経験、ありますよね。

ヒリヒリとした痛みが落ち着いた頃、今度は肩や背中、顔の皮がポロポロとむけ始めて、どうしたらいいか分からず焦ってしまうことも。

「この皮、つい剥がしたくなるけど…ダメなのかな?」

「跡になったり、シミになったりしないか心配…」

そんな風に不安に感じているかもしれません。

でも、大丈夫ですよ。

日焼け後の皮むけは、正しい知識できちんとケアすれば、跡を残さずキレイな肌に戻すことができます。

この記事では、なぜ皮がむけるのかという原因から、今すぐできる正しい5つのケアステップ、そしてもう繰り返さないための予防法まで、分かりやすく解説していきます。

この記事を読めば、もう日焼け後の皮むけに焦ることはありません。

安心して、健やかな肌を取り戻しましょう。

Contents

まずは結論!日焼けで皮がむけたら「剥がさない・冷やす・保湿」が鉄則

まずは結論!日焼けで皮がむけたら「剥がさない・冷やす・保湿」が鉄則

たくさんの情報があって、何から手をつければ良いか迷ってしまいますよね。

そんな時は、まずこの3つの鉄則だけを覚えてください。

  • むけてきた皮は、絶対に「剥がさない」
  • ほてりを感じたら、とにかく「冷やす」
  • お肌のバリア機能を守るために、徹底的に「保湿」する

大切なのは、とにかく肌に余計な刺激を与えず、優しくいたわってあげることです。

それでは、なぜこれらが大切なのか、一つひとつ詳しく見ていきましょう。

絶対にNG!皮を無理に剥がしてはいけない3つの理由

絶対にNG!皮を無理に剥がしてはいけない3つの理由

つい気になって、ポロポロとめくれてきた皮を指で剥がしたくなりますが、それは絶対にぐっとこらえてください。

無理に剥がしてしまうと、お肌にとって良くないことがたくさんあるんです。

1.シミや色素沈着の原因になる

無理に剥がした下にあるのは、まだ準備ができていない未熟な皮膚です。

そこに刺激が加わることで、肌を守ろうとメラニンが過剰に作られ、将来的なシミや跡の原因になってしまいます。

2.細菌が入り込み、炎症を起こす可能性がある

未熟な皮膚はバリア機能がとても弱い状態です。

そこに細菌が侵入すると、炎症や化膿といった肌トラブルを引き起こすリスクが高まります。

3.肌の回復が遅れてしまう

自然に剥がれ落ちるはずだった皮膚を無理に剥がす行為は、肌の再生サイクルを乱してしまいます。

結果的に、キレイな肌に戻るまでの時間が余計にかかってしまうのです。

今すぐやるべき応急処置は「徹底的な冷却」で炎症を鎮めること

濡らしたタオルやタオルで包んだ保冷剤を優しく当てたりして、肌をクールダウンさせましょう。

日焼けによる皮むけは、お肌が軽い「やけど」を負っているのと同じ状態です。

ですから、まずは赤みやほてりといった「炎症」をできるだけ早く鎮めてあげることが何よりも大切です。

冷たいシャワーを浴びたり、濡らしたタオルやタオルで包んだ保冷剤を優しく当てたりして、肌をクールダウンさせましょう。

ただし、保冷剤を直接肌に当てるのは凍傷の恐れがあるので避けてくださいね。

カサカサ肌は悪化のもと!バリア機能を守る「徹底的な保湿」

バリア機能を守る「徹底的な保湿」

冷やして肌のほてりが落ち着いたら、次は「保湿」の出番です。

皮がむけているお肌は、表面のバリア機能が壊れて、水分がどんどん逃げていってしまう状態です。

同時に、外部からの刺激も受けやすくなっています。

このデリケートな肌を乾燥と刺激から守るために、徹底的な保湿ケアが欠かせません。

たっぷりの潤いで肌を満たし、健やかな状態に戻るのを優しくサポートしてあげましょう。

【5ステップで解説】日焼けの皮むけを跡なくキレイに治す正しいスキンケア

【5ステップで解説】日焼けの皮むけを跡なくキレイに治す正しいスキンケア

ここからは、お家でできる具体的なスキンケア方法を5つのステップに分けてご紹介します。

この順番で丁寧にケアすることで、肌の回復を助け、跡になるのを防ぐことができますよ。

ステップ1:まずは優しく冷やす(15〜20分が目安)

ステップ1:まずは優しく冷やす

まずは、ほてりが気になる部分を優しく冷やして、炎症を落ち着かせましょう。

冷たいシャワーを浴びるか、冷水で濡らした清潔なタオルを優しく当てるのがおすすめです。

時間は15分から20分くらいを目安に、心地よいと感じる程度で大丈夫です。

冷やしすぎると肌に負担がかかることもあるので、痛みを感じるほど冷やす必要はありません。

ステップ2:低刺激の化粧水でたっぷりと水分補給

ステップ2:低刺激の化粧水でたっぷりと水分補給

肌のほてりが引いたら、失われた水分を補給してあげましょう。

このとき使う化粧水は、今のデリケートな肌でも安心して使える「低刺激」なものを選ぶのがポイントです。

アルコールや香料、着色料などが入っていない、敏感肌向けの製品が良いでしょう。

ヒアルロン酸などの保湿成分がしっかり含まれているものを選ぶと、より効果的です。

コットンは繊維が刺激になることがあるので、清潔な手のひらに化粧水をとり、優しく押し込むように「ハンドプレス」でなじませてください。

ステップ3:乳液やクリーム、ワセリンで潤いを閉じ込める

ステップ3:乳液やクリーム、ワセリンで潤いを閉じ込める

化粧水で水分を与えただけでは、すぐに蒸発してしまいます。

必ず乳液やクリームなどの油分でフタをして、潤いを閉じ込めてあげましょう。

こちらも化粧水と同様に、低刺激なものを選んでくださいね。

肌のバリア機能をサポートしてくれるセラミド配合のものが特におすすめです。

特に乾燥がひどい部分には、乳液やクリームを塗った上からワセリンを薄く重ねると、より保護力が高まります。

ただし、ワセリン自体には水分を補給する効果はないので、必ず化粧水の後で使うようにしてくださいね。

ステップ4:体の内側から水分とビタミンCを補給する

ステップ4:体の内側から水分とビタミンCを補給する

外側からのスキンケアと同時に、体の内側からのケアもとっても大切です。

日焼け後の体は水分が不足しがちなので、お水や麦茶、スポーツドリンクなどをこまめに飲んで、内側から潤しましょう。

アルコールやカフェインは利尿作用があり、かえって水分不足を招くことがあるので、この時期は少し控えるのがベターです。

また、メラニンの生成を抑える働きがあるビタミンCを積極的に摂るのもおすすめです。

赤ピーマンやキウイフルーツなどの食材や、サプリメントで手軽に補給するのも良いですね。

ステップ5:治りかけの敏感な肌を紫外線から守る

ステップ5:治りかけの敏感な肌を紫外線から守る

皮がむけ終わった後の肌は、生まれたての赤ちゃんのようにとってもデリケートです。

この無防備な状態で再び紫外線を浴びてしまうと、シミや色素沈着に直結してしまう危険性が高まります。

外出する際は、肌に優しい「ノンケミカル処方」や「紫外線散乱剤使用」と書かれた敏感肌用の日焼け止めを必ず塗りましょう。

日傘や帽子、UVカット機能のある長袖の服などを活用して、物理的に紫外線をブロックすることも忘れないでくださいね。

そもそも、なぜ日焼けで皮がむけるの?

そもそも、なぜ日焼けで皮がむけるの?

つらい皮むけのケアをしていると、「そもそも、どうしてこんなことが起こるんだろう?」と不思議に思いますよね。

ここで少し、皮むけが起こるメカニズムについてお話しします。

原因を知ることで、ケアの重要性がもっとよくわかるはずです。

原因は強力な紫外線「UVB」による“やけど”状態

原因は強力な紫外線「UVB」による“やけど”状態

私たちが浴びる紫外線には、主に2つの種類があります。

シワやたるみの原因になる「UVA」と、肌表面に急な炎症を起こす「UVB」です。

日焼け後のヒリヒリや赤み、そして皮むけを引き起こす直接の原因は、この強力なエネルギーを持つ「UVB」です。

UVBを大量に浴びると、肌の表面がダメージを受け、軽い“やけど”(サンバーン)を起こした状態になってしまうのです。

肌の防御反応!傷ついた細胞を排出する「ターンオーバーの暴走」

肌の防御反応!傷ついた細胞を排出する「ターンオーバーの暴走」

実は、皮むけはダメージを受けた肌が、自分自身を守ろうとして起こす正常な防御反応なんです。

私たちの肌は、通常約28日周期で新しい細胞に生まれ変わっています。

これを「ターンオーバー」と呼びます。

しかし、日焼けによって肌の細胞が傷つけられると、体は「大変だ!このダメージを受けた細胞を早く外に追い出さなければ!」と判断します。

その結果、ターンオーバーのサイクルが異常に早まり、まだ十分に成熟していない細胞が、準備不足のまま一気に表面に押し上げられて剥がれ落ちてしまうのです。

これが、日焼けによる皮むけの正体です。

皮がむける人・むけない人の違いは?

「友達は同じように焼けたのに皮がむけていないのに、どうして私だけ?」と疑問に思うこともありますよね。

この違いは、主に「日焼けのひどさ」と「もともとの肌の色」が関係しています。

肌へのダメージが大きい、つまりサンバーンがひどいほど皮はむけやすくなります。

また、もともと色白でメラニン色素が少ない人は、肌を黒くして紫外線から守る力が弱いため、赤くなるサンバーンを起こしやすく、結果的に皮がむけやすい傾向にあります。

【部位別】特に気になる場所の集中ケア方法

意外と見落としがち「背中・肩」の広範囲ケア

全身の基本的なケアはわかったけれど、「特に顔が気になる…」「背中はどうやってケアすればいいの?」など、部位ごとの悩みもありますよね。

ここでは、特に気になる場所の集中ケア方法をご紹介します。

一番目立つ「顔」の皮むけ、メイクはどうする?

顔の皮むけは、一番人目についてしまうので隠したくなりますよね。

ですが、デリケートな肌状態のときは、できるだけメイクはお休みして、肌を休ませてあげるのが一番です。

どうしてもメイクが必要な場合は、肌への負担が少ない「石鹸でオフできるタイプ」や「低刺激処方」の化粧下地やファンデーションを選びましょう。

スキンケアの最後にワセリンを薄く塗っておくと、乾燥を防ぎ、ファンデーションののりが少し良くなりますよ。

メイクを落とす時も、ゴシゴシこすらず、優しいクレンジングで丁寧にオフしてくださいね。

意外と見落としがち「背中・肩」の広範囲ケア

手が届きにくくてケアが難しい背中や肩も、忘れずにしっかり保湿してあげましょう。

逆さにしても使えるスプレータイプの化粧水なら、一人でも広範囲に潤いを届けることができるので便利ですよ。

もし可能であれば、パートナーやご家族に協力してもらうのも良いですね。

また、衣類との摩擦も刺激になるので、チクチクしない綿やシルクなどの優しい素材の服を選ぶように心がけましょう。

フケと間違われる?「頭皮」の皮むけ対策

意外かもしれませんが、頭皮も髪の分け目などを中心に日焼けしやすい部分です。

頭皮の皮がむけると、フケのように見えてしまい、気になりますよね。

日焼けしてしまった頭皮をケアするには、洗浄力の優しい「アミノ酸系」などの低刺激なシャンプーを使うのがおすすめです。

洗うときは爪を立てず、指の腹でマッサージするように優しく洗いましょう。

お風呂上がりは、ドライヤーの熱風を頭皮に当てすぎないように、少し離して乾かすようにしてくださいね。

もう繰り返さない!来年の夏に後悔しないための完璧な紫外線対策

来年の夏に後悔しないための完璧な紫外線対策

つらい皮むけを経験すると、「もう二度とこんな思いはしたくない!」と強く思いますよね。

日焼け後のケアも大切ですが、一番のケアは、やっぱり「日焼けをしないこと」です。

来年の夏を笑顔で過ごすために、今のうちから紫外線対策の基本をマスターしておきましょう。

シーン別・日焼け止めの正しい選び方と塗り方

日焼け止めには「SPF」や「PA」といった指標がありますよね。

SPFは肌を赤くするUVBを防ぐ効果、PAはシワやたるみの原因となるUVAを防ぐ効果の高さを示しています。

日常の買い物程度なら「SPF30、PA+++」、海や山でのレジャーなら「SPF50+、PA++++」といったように、シーンに合わせて使い分けるのがおすすめです。

また、肌が敏感な時は、比較的刺激が少ない「ノンケミカル処方」「紫外線散乱剤使用」と書かれたものを選ぶと安心です。

塗るときは、十分な量をムラなく伸ばし、汗をかいたりタオルで拭いたりした後は、2〜3時間おきにこまめに塗り直すことを忘れないでくださいね。

日焼けの皮むけQ&A|よくある疑問を解決

日焼けの皮むけQ&A

最後に、日焼けの皮むけに関するよくある質問にQ&A形式でお答えします。

細かい疑問を解消して、安心してケアに専念してくださいね。

Q1. 皮むけはいつまで続く?何日で治る?

早くキレイな状態に戻ってほしいですよね。

皮むけが続く期間は日焼けの程度によって個人差がありますが、一般的には日焼けをしてから3日〜1週間後くらいに始まり、1週間から2週間ほどで自然に落ち着くことが多いです。

焦らずに、毎日コツコツと優しいケアを続けてあげることが大切ですよ。

Q2. うっかり皮を剥がしてしまった…今からできることは?

「ダメだとわかっていたのに、つい…」と後悔しているかもしれませんね。

でも、大丈夫です。

もう手遅れではありませんよ。

一番大切なのは、これ以上その部分に触らないことです。

そして、剥がしてしまった部分を清潔に保ち、これまでご紹介した保湿ケアを特に念入りに行って、デリケートな肌をしっかり保護してあげてください。

Q3. 皮がむけた後、肌がまだら・白くなるのはなぜ?元に戻る?

皮がむけた後の肌の色がまだらになって、心配になりますよね。

これは、新しく生まれた皮膚と、まだ残っている古い皮膚との色の違いによって一時的にまだらに見えている状態です。

ほとんどの場合、肌のターンオーバーが進むにつれて、自然に周りの肌色となじんでいきますので安心してください。

もし、何か月もまだらな状態が続くようであれば、一度皮膚科に相談してみると良いでしょう。

Q4. 水ぶくれやブツブツが…病院に行くべき?

ただの皮むけだけでなく、水ぶくれができていたり、痛みがひどかったりする場合は、セルフケアの範囲を超えている可能性があります。

以下のような症状が見られる場合は、自己判断せず、早めに皮膚科を受診しましょう。

  • 広範囲にわたって水ぶくれができている
  • ヒリヒリとした痛みが非常に強い
  • 熱が出たり、吐き気やだるさを感じたりする
  • 患部がジュクジュクして膿が出ている

病院では、炎症を強力に抑える塗り薬(ステロイド外用薬)などを処方してもらえるので、より早く、きれいに治すことができます。

まとめ

日焼けによるつらい皮むけの正しい対処法 おさらい

今回は、日焼けによるつらい皮むけの正しい対処法についてご紹介しました。

最後に、大切なポイントをおさらいしましょう。

  • むけてきた皮は、気になっても絶対に無理に剥がさない
  • 日焼けに気づいたら、まずは冷たいタオルなどでしっかり冷やす
  • ケアの基本は、低刺激のアイテムで徹底的に保湿すること
  • 体の内側からも水分とビタミンを補給するのを忘れずに
  • 治りかけの肌は、紫外線対策をいつも以上に徹底する

日焼け後の皮むけは、見た目も気になるし、どうしたらいいか焦ってしまいますよね。

でも、正しい知識を持って、焦らず優しくケアしてあげれば、お肌はきっとキレイな状態に戻ってくれます。

そして、これからはしっかり紫外線対策をして、楽しい思い出だけが残る素敵な夏を過ごしてくださいね。

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