シミや日焼けと聞くと紫外線が原因の肌トラブルのイメージが強いですが、それらのお悩みを抱えている方の中には、
「ブルーライトが原因でシミができるって聞いたけど本当?」
「シミや日焼けが治らないのはブルーライトのせいなの?」
などといった疑問を持っている方もいるのではないでしょうか。
そこで今回この記事では、
- ブルーライトと紫外線の違い
- シミや日焼けがブルーライトによって引き起こされる理由
- ブルーライトによるシミへの対策方法
などを詳しく紹介・解説していきますよ。
ぜひこの記事を最後まで読んでブルーライトとシミや日焼けのつながりを理解して、お悩みの解消に役立ててみてくださいね。
Contents
1.ブルーライトと紫外線の違いって?
シミや日焼けの原因というと最初に思いつくのが「紫外線」という方も多いのではないでしょうか。
しかしブルーライトもシミの原因となると、「紫外線とブルーライトって何が違うんだろう?」と気になりますよね。
そこでまずは、紫外線とブルーライトの違いについて詳しく見ていきましょう。
そもそも紫外線(UV)とは、太陽光に含まれる人間の目で見える波長の電磁波(可視光線)より短いものを指し、
- UV-A…約315~400nm
- UV-B…約280~315nm
- UV-C…約100…280nm
といったように波長の長さによって3つの種類があります。
このうちUV-AとUV-Bは皮膚の真皮にまで届き、さまざまな肌トラブルの原因となることはすでに多くの方が知っていますよね。
一方でブルーライトは、可視光線の中で約380〜500nmと最も波長が短く、紫外線に次ぐ強さのエネルギーを持っています。
また、ブルーライトは太陽光のほかにも、
- スマホ
- パソコン
- 液晶テレビ
などといったLEDを使ったディスプレイからも発せられており、意識せずとも毎日浴びていることが特徴と言えるでしょう。
このように、紫外線とブルーライトはどちらも太陽光に含まれる光線であることは共通していますが、電磁波の長さや発せられるものに違いがあることが分かります。
2.ブルーライトがシミや日焼けを引き起こす理由
紫外線とブルーライトの違いを解説してきましたが、紫外線とは違う光線であるブルーライトがなぜシミや日焼けを引き起こすのでしょうか。
その理由はそれぞれの波長にあり、前章で解説したように紫外線のうちUV-AやUV-Bとブルーライトの波長はとても近いことが特徴。
このことから分かるように、ブルーライトは紫外線の中でもUV-Bによく似た性質を持っているため、UV-Bと同じようなシミや日焼けといった肌トラブルを引き起こすんです。
またブルーライトはUV-Aとも似た性質を持っているため、シワやたるみなどの原因にもなると考えられていますよ。
それではここからは、ブルーライトがシミや日焼けを起こす仕組みについてもっと詳しく見ていきましょう。
実はブルーライトはUV-Bと同様に皮膚の真皮にまで到達し、そこでメラニン色素を発生させて色素沈着を起こすことでシミや日焼けなどが表面に現れます。
また近年の研究では、ブルーライトが活性酸素を生成することが分かっており、体内で発生した活性酸素がメラノサイトを刺激してメラニンの生成を促すことによって、結果的にブルーライトでシミができることもあるんです。
それに加え、ブルーライトによって目を酷使すると脳がストレスを感じ、副腎皮質ホルモンの分泌が増えて、お肌のくすみが発生するとも考えられていますよ。
以上のように、ブルーライトが持つさまざまな特徴がシミや日焼け、くすみなどの原因となっていると言えるでしょう。
3.ブルーライトによるシミの対策法5選
前章ではブルーライトがシミや日焼けの原因となっている理由について解説しましたが、「じゃあ具体的にどんなブルーライト対策をすればいいの?」と疑問に思う方もいるでしょう。
そこでこの章では、ブルーライトによって引き起こされるシミの対策方法を5つご紹介していくので、ぜひ毎日の生活に取り入れてみてくださいね。
それでは順番に詳しく見ていきましょう。
3-1.画面の明るさを調整する
まず1つ目の対策法は、「画面の明るさを調整する」です。
ブルーライトの強さは画面の明るさに比例するため、スマホやパソコンなどのディスプレイの明るさを下げることでブルーライトの影響を減らすことができます。
なお、画面の明るさを下げすぎて文字や画像が見えにくくなると目が疲れやすくなってしまうので、作業や使い心地に違和感がない程度に調整してみてください。
また、ディスプレイに貼るフィルムにもブルーライトカット効果のあるアイテムがあるので、それらを活用することでより目に優しい環境をつくることができますよ。
3-2.ブルーライトカットの日焼け止めを使う
次に2つ目の対策法は、「ブルーライトカットの日焼け止めを使う」です。
日焼け止めクリームの中には紫外線とあわせてブルーライトカット効果のあるアイテムがあるため、そういったアイテムを毎日使うことでブルーライトによるシミを予防できるでしょう。
また最近では、化粧下地やパウダーなどのアイテムもブルーライトカット効果があるものが販売されているので、取り入れられるものがあれば活用することがおすすめですよ。
3-3.抗酸化作用の高い食品を食べる
次に3つ目の対策法は、「抗酸化作用の高い食品を食べる」です。
ブルーライトが生成した活性酸素がシミの原因となっていることから、抗酸化作用のある食品を摂ることもブルーライトによるシミ対策に効果的と言えるでしょう。
抗酸化作用のある栄養素としては、ビタミンAやビタミンC、ビタミンEなどが挙げられ、それぞれが多く含まれる食品は以下の通りです。
【ビタミンAが多く含まれる食品】…ほうれん草、人参、モロヘイヤ、うなぎ など
【ビタミンCが多く含まれる食品】…アセロラ、レモン、イチゴ、カリフラワー など
【ビタミンEが多く含まれる食品】…アーモンド、かぼちゃ、大豆、ツナ缶 など
また緑黄色野菜に多く含まれる「ルテイン」という栄養素は、目の網膜をブルーライトから守るはたらきがあるため、目の疲れを感じやすい方はルテインの摂取もおすすめです。
なお、食事で栄養素を補給するのが難しい場合はサプリメントなどを活用することも良いでしょう。
3-4.ディスプレイを長時間見続けない
次に4つ目の対策法は、「ディスプレイを長時間見続けない」です。
というのも、2014年に化粧品会社が行った実験によると、
- 皮膚にブルーライトを照射したところ、1時間以内に色素沈着が生じた
- ブルーライトが原因の色素沈着は3か月以上残る可能性がある
といった結果が出ており、1時間以上ブルーライトを発するディスプレイを見続けることでシミができやすくなることが分かります。
そのため、ディスプレイを使うときは適度に休憩を挟んで、長時間見続けるのを避けることがおすすめです。
3-5.ターンオーバーを整える
最後に5つ目の対策法は、「ターンオーバーを整える」です。
ターンオーバーとは、約1か月の周期でおこなわれるお肌の新陳代謝のことであり、ターンオーバーが繰り返されることでメラニンを含んだ細胞が皮膚の表面に押し上げられ、シミが表面から剥がれ落ちます。
以上のことから分かるように、ブルーライトによってできてしまったシミもターンオーバーを繰り返すことで、だんだんと薄くなることが期待できるんです。
しかし、加齢や間違ったスキンケアなどでターンオーバーの周期が乱れることによって、メラニンを含んだ細胞が肌表面に押し上げられにくくなってしまいます。
そのため、ターンオーバーの周期を整えることがシミの改善に有効と言えるでしょう。
また、ターンオーバーを整えるケアには正しいスキンケアを実践することが重要で、スキンケアによって健康的な肌状態をつくることができれば、シミだけでなくさまざまな肌トラブルの改善も見込めますよ。
とくにスキンケアで意識したいポイントは以下の3つです。
3-5-1.正しい洗顔
意外と間違った方法で行っていることが多い洗顔ですが、基本はお肌に優しい方法ですることがポイントです。
具体的には32℃程度のぬるま湯を使ったり、泡立てた洗顔料を顔の上で転がすように使うなどがお肌に優しい洗顔のコツですよ。
また、皮脂汚れを落とそうとゴシゴシ擦って洗うことや、刺激の強いピーリングなどのアイテムを頻繁に使うことはかえって乾燥を引き起こす恐れがあるので注意が必要です。
3-5-2.徹底した保湿
多くの肌トラブルは乾燥が原因になっており、保湿ケアを怠るとターンオーバー周期の正常化も難しくなります。
そのため、化粧水や乳液などのアイテムは保湿成分にこだわり、「セラミド」や「コラーゲン」、「ヒアルロン酸」といった高保湿成分が配合されているアイテムを使うことがおすすめですよ。
それに加えて、週に一度のスペシャルケアとしてフェイスパックを使った保湿ケアをすることで、乱れたターンオーバーで低下したお肌のバリア機能を整える効果を期待できます。
3-5-3.紫外線対策
紫外線によるお肌へのダメージは大きく、乾燥を引き起こすことによってターンオーバーの周期が乱れる場合もあります。
そのため、先ほどご紹介したようなブルーライトカット効果のある日焼け止めクリームなどを活用するようにしましょう。
また、紫外線は天候に関係なく地表に降り注いでいるため、夏の暑い日以外でも紫外線対策を心がけることがポイントですよ。
4.まとめ
今回この記事では、ブルーライトとシミの関係性について紹介・解説してきましたが、いかがでしたか?
最後にもう一度、ブルーライトがシミや日焼けを引き起こす理由とその対策法をまとめるので、一緒に振り返っていきましょう。
◇ブルーライトがシミ・日焼けを引き起こす理由
- 皮膚の真皮にまで届いてメラニン色素を発生させるため
- 活性酸素を生成し、メラニンの生成を促すため
◇ブルーライトによるシミの対策法
- 画面の明るさを調整する
- ブルーライトカットの日焼け止めを使う
- 抗酸化作用の高い食品を食べる
- ディスプレイを長時間見続けない
- ターンオーバーを整える
ぜひこの記事を参考にブルーライト対策を習慣化して、シミや日焼けのお悩みを改善していきましょう!