肌が乾燥してカサつき、白い粉を吹く「粉吹き肌」に悩んでいる方はいませんか?
そんな粉吹き肌に悩んでいる方の中には、
「保湿してるのに改善しないのはなんで?」
「そもそも粉吹き肌の原因が分からない…。」
などといった疑問や不安を感じている方もいるでしょう。
そこで今回この記事では、
- 粉吹き肌とは?
- 粉吹き肌の原因
- おすすめのケア方法
などを分かりやすく紹介・解説していきますよ。
ぜひこの記事を最後まで読んで粉吹き肌について詳しくなり、カサつきに悩まないしっとり肌を実現しましょう!
Contents
1.粉吹き肌ってどんな状態?
粉吹き肌に悩んでいる方の多くは、「乾燥すると白い粉を吹く」という認識をしていると思いますが、実はこれは半分正解で半分間違いなんです。
そこでまずは、どのようにして粉吹き肌になってしまうのかメカニズムを解説していきますよ。
そもそも人間の皮膚はいくつかの層になっており、そのいちばん外側にある角質層は、お肌のうるおいをキープしたり外部からのダメージをブロックする役割があります。
そんな角質層に水分が足りない状態(お肌が乾燥した状態)が続くと、次第に角質層を構成する角質細胞が剥がれやすい状態になっていくんです。
その状態のお肌をひっかいたり衣類とお肌が擦れることで、剥がれかけている角質細胞が白い粉状に目立ってしまい、それを「粉吹き肌」として認識しています。
そのため、乾燥=粉吹き肌ではなく、正確には乾燥によって剥がれやすくなった角質細胞が目立っている状態が粉吹き肌なんです。
また粉吹き肌には粉を吹く以外にも症状が出ることがあり、
- かゆみが出る
- 皮膚が赤みを帯びる
- 外部からの刺激に敏感になる
などといったさまざまな肌トラブルにつながることも特徴ですよ。
なお、粉吹き肌は外の空気が乾燥しやすい秋や冬だけのものと思われがちですが、エアコンの使用などによっても空気は乾燥するため、季節を問わず起こる肌トラブルです。
2.粉吹き肌の原因
先ほどは粉吹き肌のメカニズムをお伝えしましたが、具体的にどんな原因で粉吹き肌が引き起こされるのか気になりますよね。
そこでこの章では粉吹き肌の主要な原因を3つピックアップして解説していくので、自分が当てはまっているかどうかチェックしながら読んでみてください。
それでは順番に詳しく解説していきますよ。
2-1.お肌の乾燥
まず1つ目の原因は、「お肌の乾燥」です。
前章でも触れたように、粉吹き肌は角質細胞が剥がれやすくなった結果として現れる症状であるため、その大元であるお肌の乾燥は粉吹き肌を引き起こすことに密接に関係しています。
また、うるおいを保つ役割のある角質層は正常な状態であれば、
- 皮脂
- 細胞間脂質(主にセラミド)
- NMF(天然保湿因子)
といった複数の要素がバリア機能としてうるおいを守っていますが、これらが不足していると肌内部の水分を保持できなくなってお肌が乾燥状態になってしまうんです。
そのため、お肌にあるバリア機能の低下が結果として粉吹き肌につながっているといえるでしょう。
2-2.ターンオーバーの乱れ
次に2つ目の原因は、「ターンオーバーの乱れ」です。
ターンオーバーとは、肌内部で新しい細胞が生まれてから体外に排出されるまでの約1か月周期で行われるお肌の新陳代謝のこと。
そんなターンオーバーの周期が早すぎると、うるおいが足りない未熟な細胞が肌表面に出てきて乾燥しやすい角質層をつくったり、逆に周期が遅すぎても古い細胞が上手く体外に排出されず、角質肥厚(かくしつひこう)の状態を引き起こす可能性があるんです。
このようなターンオーバーの周期が乱れた状態のお肌は、バリア機能が整っていないことから乾燥しやすく、粉吹き肌にもつながる肌状態といえます。
また、ターンオーバーの周期が乱れる原因としては、
- 生活習慣の乱れ
- 加齢
- ストレス
- 血行不良
などが挙げられます。
2-3.間違った洗顔
最後に3つ目の原因は、「間違った洗顔」です。
洗顔は毎日行う基本のスキンケアですが、正しい方法で洗顔をしないとお肌へのダメージとなって乾燥を引き起こすこともあるんです。
具体的によくある間違った洗顔方法としては、以下の3つが挙げられます。
- 【熱いシャワーで洗顔料を洗い流す】
高い温度のお湯はお肌に不必要な分の皮脂まで洗い流してしまい、つっぱり感を感じる原因になります。 - 【ゴシゴシ擦って洗う】
顔の皮膚は敏感であり、ゴシゴシ擦って洗うことでダメージを受けやすく、乾燥だけでなくさまざまな肌トラブルの原因にもなります。 - 【洗顔料を使わずに洗う】
お湯だけの洗顔では顔に付着したホコリやメイク、分泌した皮脂が十分に洗い流せていないケースがあり、汚れが付着したまま肌環境が悪化する原因になります。
これらに当てはまった方は、お肌の乾燥を洗顔によって引き起こしている恐れがあるので、注意して洗顔をするようにしましょう。
3.粉吹き肌におすすめのスキンケア3選
粉吹き肌を吹き起こす原因が分かったところで、続いては粉吹き肌の改善が期待できるケアを3種類ご紹介していきますよ。
毎日の生活の中に取り入れられるケアなので、ぜひ覚えて実践してみてください。
それでは一つずつ詳しく見ていきましょう。
3-1.保湿ケアの徹底
まず1つ目のおすすめケアは、「保湿の徹底」です。
粉吹き肌は皮膚が乾燥してバリア機能が低下した(=ターンオーバーが乱れている)状態であることをお伝えしましたが、このターンオーバーの乱れは保湿ケアを徹底することで改善が期待できるため、水分と油分のバランスを整える保湿ケアを徹底することは結果的に粉吹き肌にも効果的といえるでしょう。
また、高い保湿効果を望める成分には「コラーゲン」や「ヒアルロン酸」などさまざまな種類がありますが、そのなかでも「セラミド」がとくにおすすめ。
というのも、セラミドはバリア機能の一つの「細胞間脂質」の主成分であることから肌なじみが良く、高い保湿効果が期待できます。
そのことから、粉吹き肌でお悩みの方は化粧水やクリームを使った毎日の保湿ケアには、セラミドが配合されたアイテムを使用することがおすすめですよ。
また肌内部の水分と油分のバランスを取るためには、クリームの代わりにうるおいの実感がしやすい美容オイルを使うのも良いでしょう。
なお美容オイルの選び方としては、前述したセラミドが配合されているアイテムがおすすめで、「ピュアセラ美容オイル」にはもともと肌に存在するセラミドと同等の働きがあるとされる「天然ヒト型セラミド」が高濃度で配合されているので、とくにおすすめです。
また、これらのスキンケアに加えて、空気が乾燥している場合は加湿器を使って部屋の湿度を60~70%に保つなど、乾燥が起こりにくい環境づくりも意識したいポイント。
3-2.洗顔やクレンジングの見直し
次に2つ目のおすすめケアは、「洗顔やクレンジングの見直し」です。
間違った方法で洗顔やクレンジングを行うことはお肌へのダメージとなるため、以下のような注意点を意識するようにしましょう。
- 32度程度のぬるま湯を使う
- 丁寧に優しくなでるように洗う
- 刺激の少ないクレンジング剤や洗顔料を使う
また粉吹き肌の原因の部分でも解説したように、メイクや皮脂、顔に付着した汚れの洗い残しはお肌の乾燥を引き起こす可能性があるため、毎日のクレンジングや洗顔でしっかりと汚れを落としきることも重要です。
なお、洗顔料にはさまざまなタイプがありますが、洗い残しを防ぐためには皮脂を分解する効果がある「酵素洗顔」が良いでしょう。
具体的なアイテムとしては、酵素で皮脂を分解しながらクレイで汚れを吸着できる、ピュアセラの「ディープクレイ」がおすすめですよ。
3-3.生活習慣の改善
最後に3つ目のおすすめケアは、「生活習慣の改善」です。
粉吹き肌の原因の一つであるターンオーバーの乱れは、生活習慣の改善によって正常化を見込めます。
そのため、粉吹き肌に悩んでいる方は以下のようなポイントを意識して生活することがおすすめです。
- 【栄養バランスの取れた食事】
肌環境の改善には、とくにビタミンAやビタミンB6、ミネラルが豊富に含まれた食品を摂ることがおすすめ - 【睡眠の質を上げる】
毎日寝るタイミングを一定にしたり、6~8時間の睡眠時間を確保するように意識する - 【定期的なストレス解消】
ストレスを感じやすい環境を避け、自分に合った方法で定期的にストレス発散をする
4.気を付けて!粉吹き肌の原因になるNGケア
前章では粉吹き肌におすすめのケアをご紹介しましたが、反対にやってはいけないケアもいくつかあるんです。
せっかく正しいケアをしていても、NGケアを同時にしていては効果が現れにくくなってしまうので、ぜひこの機会にNGケアも覚えておきましょう。
それでは詳しく見ていきましょう。
4-1.顔や体を一日に何度も洗う
まず1つ目のNGケアは、「顔や体を一日に何度も洗う」です。
おすすめケアの部分で、クレンジングや洗顔で汚れを落としきることが重要、とお伝えしましたが、常に汚れが付着しない状態をキープするために一日に顔や体を何度も洗うことは逆効果なんです。
というのも、健康的な人間の皮膚は弱酸性に保たれていますが、洗いすぎてアルカリ性に傾くことで、肌荒れや炎症を起こす菌や病原菌が入り込んできやすくなるため。
そのため、弱酸性の肌環境を作り出すさまざまな常在菌を落としすぎないようにすることが、お肌の健康やうるおいを保つカギなんです。
また、気を付けていても顔や体を洗うことは少なからずお肌への刺激になっているため、バリア機能を低下させないためにも、高頻度の洗顔・洗身は控えるようにしましょう。
なお、一日あたりの顔や体を洗う回数としては、
- 朝…寝ている間に分泌した余分な皮脂や付着したホコリを落とす
- 夜…一日中活動して汚れたお肌をきれいにする
といったように一日2回がおすすめですよ。
4-2.夏だけ紫外線ケアをする
次に2つ目のNGケアは、「夏だけ紫外線ケアをする」です。
地表に届く紫外線にはUVAとUVBの2種類がありますが、UVBは夏に紫外線量が大きく増えますが、UVAは年間を通して地表に降り注いでいます。
そんな紫外線には水分の蒸発を促す(乾燥につながる)性質があるため、夏にだけ紫外線ケアをしている場合は、夏以外の季節はUVAによるダメージを無防備な状態で受けているといえます。
そのため、夏以外でも外出時には、
- 日焼け止めを塗る
- 帽子をかぶる
- 日傘を使う
などといった紫外線ケアを意識することが、乾燥や粉吹き肌改善につながりますよ。
また、紫外線は曇りの日や雨の日でも降り注いでいるので、紫外線ケアは季節や天候に関わらず徹底することが大事といえるでしょう。
5.粉吹き肌なら知っておきたいメイクのポイント
粉吹き肌の状態でメイクをすると、肌がカサカサしてファンデーションなどのメイクのノリが悪く感じる方も多いと思います。
しかし粉吹き肌でも、以下の3つのポイントに注意することでメイクでのお悩みが改善する場合があるので、取り入れられそうなものがあればぜひ参考にしてみてくださいね。
- 【保湿効果のある下地を使う】
ヒアルロン酸やホホバ油といった保湿成分が配合されたアイテムを選び、お肌が乾燥しにくいベースをつくる - 【しっとり系のファンデーションを使う】
パウダータイプのファンデーションは粉吹き肌と相性が悪いため、油分が含まれているリキッドタイプのファンデーションを選ぶのがおすすめ - 【仕上げはミスト化粧水】
メイクの仕上げには保湿成分が含まれたミスト化粧水を使うことで、肌のうるおいとメイクの密着度アップが期待できる
また、これらの方法でメイクをしても崩れてきた場合は、適量のフェイスクリームをメイクが崩れた部分に適量なじませ、ティッシュなどで軽く押さえてお直しをすることで、違和感なく仕上がりますよ。
なおクリームでは油分が多く感じる場合は、クリームの代わりに乳液を使うことも有効です。
6.まとめ
今回この記事では、粉吹き肌のスキンケアについて詳しく紹介・解説してきましたが、いかがでしたか?
最後にもう一度、粉吹き肌におすすめのスキンケアをまとめるので一緒に振り返っていきましょう。
◇粉吹き肌におすすめのスキンケア3選
①保湿ケアの徹底
②洗顔やクレンジングの見直し
③生活習慣の改善
ぜひこの記事を参考に粉吹き肌に合ったスキンケアを取り入れて、うるおいがキープされたみずみずしいお肌を目指しましょう!