毎日スキンケアを続けて理想的な肌状態を実現できていても、とくに季節の変わり目には肌が揺らぎやすくなって、
「どうやったら健やかなお肌を保てるんだろう?」
「季節の変わり目はどうしても肌が敏感になってしまう…。」
などといったような疑問や不安を感じる方はいませんか?
そこで今回この記事では、以上のような方に向けて、
- 季節の変わり目にお肌が荒れる理由
- 肌荒れへの対処法
- 肌荒れを予防する方法
などを分かりやすく紹介・解説していきますよ。
ぜひこの記事を最後まで読んで季節の変わり目に起こる肌荒れと上手く付き合って、健康的な肌状態をキープできるようになりましょう!
Contents
1.季節の変わり目に肌荒れが起こる理由
肌荒れに正しく対処するためには、肌が荒れる理由や肌荒れが起こりやすい条件を知っておく必要があります。
そこでまずは、季節の変わり目に肌荒れが起こってしまう理由について解説していきますよ。
そもそも肌荒れとは、お肌に元から備わっているバリア機能が低下することで引き起こされる不調のこと。
そんな肌荒れと深い関わりのあるバリア機能は、お肌を構成する4つの層のうちいちばん外側にある「角質層」に備わっている機能で、紫外線や排気ガスなどといった外部からの刺激からお肌を守ってくれているんです。
しかしバリア機能は気温や湿度といった環境の変化にすぐに適応することが難しく、生活環境に影響されて機能が低下するといわれています。
そのため、環境の変化が大きい季節の変わり目にはバリア機能が低下しやすくなって肌荒れが起こってしまうんです。
それに加えて、季節の変わり目は風邪をひきやすかったり頭痛などの体調不良を起こしやすくなることから、お肌の調子をキープすることが難しいタイミングでもあります。
また、女性は季節の変わり目にホルモンバランスや生理周期が乱れやすくなるといわれているので、これらの要素も季節の変わり目に肌荒れが起きてしまう理由の一つと考えられるでしょう。
2.肌荒れの主な症状
季節の変わり目に肌荒れが起こりやすい理由が分かったところで、続いては肌が荒れたときに現れる主な症状をご紹介していきます。
肌荒れには多くの症状があるので、ぜひこの機会に自分に当てはまるものをチェックして特徴を把握しておきましょう。
それではさっそく見ていきましょう。
2-1.乾燥
まず1つ目の症状は、「乾燥」です。
肌荒れを経験している多くの方は乾燥のお悩みも抱えたことがあると思いますが、お肌のうるおいがなくなってつっぱり感を感じるようになったら乾燥している証拠。
また、乾燥が悪化するとターンオーバーが乱れることでお肌の表面がカサついてきて粉を吹いている状態になることが特徴で、触るとザラザラしていることが多いです。
2-2.赤み
次に2つ目の症状は、「赤み」です。
お肌の赤みは何らかの刺激を受けることで免疫システムが反応しているときに現れ、細菌やウイルスを体外に排出したり傷ついた細胞を除去するときに炎症として赤みが現れるんです。
また、肌細胞が壊されると免疫細胞によって壊れた細胞を排除しようとするはたらきがあるのですが、この際に毛細血管が拡張することでも赤みが出ると考えられていますよ。
2-3.かゆみ
次に3つ目の症状は、「かゆみ」です。
お肌が乾燥することや外部からの刺激に反応することで免疫機能がはたらき、「ヒスタミン」という神経伝達物質が分泌されることによってかゆみは引き起こされます。
なお、かゆみが出ると掻きむしってしまいたくなりますが、掻きむしることで肌荒れが悪化したりさらに強いかゆみにつながる恐れがあるため、かゆみがあってもあまり触らないようにすることが大事です。
2-4.ゴワつき
次に4つ目の症状は、「ゴワつき」です。
季節の変わり目は気温の変化が激しく、その気温の変化からお肌を守ろうとして角質が厚くなっていき、血流も滞ることでゴワつきが起こります。
ゴワつきが出てくるとメイクのりが悪くなるだけでなく、化粧水などのスキンケアアイテムの浸透もしづらくなるため、肌荒れの改善が難しくなることも特徴です。
2-5.吹き出物
最後に5つ目の症状は、「吹き出物」です。
吹き出物は、お肌のバリア機能が低下してターンオーバーが乱れることで角層が厚くなり、毛穴に古い角質や皮脂が溜まりやすくなって炎症を起こすことで現れます。
また同様にアクネ菌などが毛穴に詰まった皮脂をエサに繁殖し、炎症を起こすことで大人ニキビが引き起こされることがあります。
3.肌荒れへのおすすめ対処法4選
前章では肌荒れの主な症状を見てきましたが、「具体的にどんなことをしたら肌荒れが収まるの?」と気になりますよね。
そこでこの章では、肌荒れへのおすすめの対処法を4つ厳選してご紹介していくので、できそうなものからぜひ取り入れて見てください。
それでは1つずつ詳しくチェックしていきましょう。
3-1.敏感肌向けのアイテムを使う
まず1つ目の対処法は、「敏感肌向けのアイテムを使う」です。
肌荒れが起こっているときのお肌はとても敏感で、普段は刺激に感じないアイテムや成分でも炎症を引き起こすことがあり、肌荒れが長引く原因となってしまいます。
そのため、お肌が荒れているときはアルコールや香料といったお肌の刺激になる成分が含まれたスキンケアアイテムを使うことは避けるようにしましょう。
以上のことから、使うアイテムは「敏感肌用」や「低刺激処方」などの文言が記載されているアイテムを選び、できるだけお肌に負担をかけないメイクやスキンケアをすることで肌荒れの悪化の防止や改善が見込めますよ。
また、スキンケアアイテムの中でも化粧水は洗顔後の敏感なお肌にダイレクトにアプローチするものであることから、とくに低刺激処方のアイテム選びが重要といえるでしょう。
しかし、「化粧水は種類が多すぎて敏感肌向けの中でどれを選べばいいのか分からない…。」という方もいると思います。
化粧水を選ぶ際は、低刺激かつきちんと保湿できるものを選ぶのがポイントです。
例えば温泉水を使用した化粧水なら、お肌への刺激を減らしつつ、高い保湿力が期待できます。
また、お肌のうるおいに欠かせないアミノ酸が配合されたものも、壊れたバリア機能の修復に効果的です。
ピュアセラの肌美水は、薬湯の温泉水をベースに使用しているため、お肌の自然治癒力を高めながら保湿することができます。
また、アミノ酸を豊富に含む乳酸菌を配合しているため、乾燥を防いでバリア機能を整えてくれます。
無添加・低刺激処方なので、肌荒れ中の敏感なお肌にも使えますよ。
3-2.保湿を徹底する
次に2つ目の対処法は、「保湿を徹底する」です。
記事上部でもお伝えしたように、肌荒れはバリア機能が低下している状態であり、バリア機能を構成するセラミドや天然保湿因子(NMF)などが不足している状態。
そのため、徹底した保湿をして低下したバリア機能をカバーすることで、肌荒れの悪化防止が期待できるんです。
とくに高保湿成分である「セラミド」が配合されたアイテムを使うことで、保湿とバリア機能の回復の両方が見込めるため、積極的に使うことで肌荒れの改善に役立つでしょう。
具体的な保湿ケアのやり方としては、普段通りの化粧水や乳液に加えて美容オイルやフェイスパックなどを取り入れることもおすすめなので、自分のお肌に合った保湿ケアを続けてみてください。
また、保湿ケアをする際に使うアイテムは先ほどご紹介した「肌美水」のような低刺激処方のアイテムにするとさらに安心ですよ。
3-3.丁寧にスキンケアをする
次に3つ目の対処法は、「丁寧にスキンケアをする」です。
肌荒れの原因であるバリア機能の低下は、摩擦の多い間違ったスキンケアからのダメージによっても引き起こされます。
とくに洗顔時は摩擦のダメージが起こりやすいため、
- 泡を転がすように洗顔する
- ゴシゴシ擦らない
- ぬるま湯を使って洗い流す
などのポイントを意識して洗顔をするとお肌への刺激が少なくなりますよ。
また、化粧水を塗布する際にコットンを使っていたり、頻繁にフェイスパックを使うこともお肌への刺激になるため、
- 化粧水は手で塗る
- フェイスパックは週に一度のスペシャルケアとして使う
といった工夫をしてお肌への負担が少ないスキンケアをするようにしましょう。
3-4.皮膚科を受診する
最後に4つ目の対処法は、「皮膚科を受診する」です。
ここまでご紹介してきたケアは、軽度の肌荒れであったり時間をかけて改善する場合に有効ですが、すぐに症状を改善したい場合は皮膚科を受診することも一つの手です。
また自分ではただの軽い肌荒れだと思っていても、皮膚科を受診すると、
- 乾皮症…ボロボロと皮が剥けたりひび割れ状態になる
- 皮脂欠乏性湿疹…乾燥した皮膚に亀甲状の赤みや円形の赤みが生じる
- 刺激性接触皮膚炎…刺激物質やアレルギー源物質が、皮膚に接触してかぶれる
といったような皮膚疾患だった、というケースもあるので心配な方は早めに受診すると良いでしょう。
なお、皮膚科では主に塗り薬や飲み薬、漢方などが処方されることが多いですが、症状によってはレーザー治療を受けるケースもありますよ。
4.肌荒れを予防するためにできること
ここまでは肌荒れの対処法をお伝えしてきましたが、「そもそも肌荒れを起こさないようにする方法ってあるの?」と疑問に思う方もいるのではないでしょうか。
そこでこの章では、肌荒れを予防するためにできる3つのことをご紹介していくので、ぜひ実践して肌荒れが起こりにくい習慣を身につけてみてください。
それでは順番に詳しくチェックしていきましょう。
4-1.紫外線対策をする
まず1つ目の予防法は、「紫外線対策をする」こと。
紫外線はバリア機能を構成する皮脂膜を酸化させる性質を持っていることから、バリア機能を正常に保って肌荒れを起こさないようにするには、紫外線対策が有効です。
また紫外線を浴び続けることで、お肌は外的刺激から守るために角質肥厚(角質が増える状態)になり、キメが乱れてゴワついてしまうことからも、紫外線からお肌を守ることは大事なんです。
具体的な対策方法としては、外出時の日焼け止めクリームや日傘といった基本的な対策はもちろんのこと、
- UVカット成分入りコスメ
- アームカバー
- 室内でも日焼け止めを塗る
などといった対策をするとより安心といえるでしょう。
4-2.正しいスキンケアを覚える
次に2つ目の予防法は、「正しいスキンケアを覚える」こと。
前章でもお伝えしたように、間違ったスキンケアはお肌の負担になり肌荒れにつながることから、正しいスキンケアのやり方を覚えることは肌荒れの予防に効果的といえるでしょう。
また、ベタつきが苦手だからといって乳液やクリームを使わない方もいますが、化粧水の後に乳液などを塗らないと保湿力が継続しないため、基本的には「洗顔→化粧水→乳液」の順番でケアをするようにしましょう。
各スキンケアの具体的なポイントは以下の通りです。
4-2-1.洗顔のポイント
洗顔はとにかく優しくおこなうことがポイントで、指や手が顔に付かないほどの泡で優しく洗うようにしましょう。
- 手を清潔な状態にする
- ぬるま湯で軽く顔の汚れを洗い流す
- 洗顔料を泡立てる
- 皮脂が多い部分(Tゾーン)→Uゾーンの順に泡を乗せる
- ぬるま湯で顔全体を丁寧にすすぐ
4-2-2.化粧水のポイント
洗顔後のお肌は急速に乾燥しているため、化粧水は洗顔後すぐにたっぷり使うことがポイント。
- 手に500円玉ほどの大きさの化粧水を出す
- 両手になじませてから顔全体に浸透させる
- 浸透しなくなるまで1~2を繰り返す
4-2-3.乳液のポイント
乳液は化粧水で与えた水分に蓋をして乾燥からお肌を守る役割があるため、乾燥しやすい部位からつけることがポイント。
- 手に10円玉ほどの大きさの乳液を出す
- 頬や顎といった乾燥しやすい部位から顔全体になじませる
- 両手で軽く顔を押さえて浸透させる
4-3.生活習慣を整える
最後に3つ目の予防法は、「生活習慣を整える」こと。
肌状態は生活習慣が現れやすい特徴があるため、生活習慣が乱れている人は肌荒れが起きやすく、反対に生活習慣が整っていれば肌荒れも起きにくくなるんです。
そのため、
- 毎日決まった時間に寝る
- 最低6時間は睡眠時間を確保する
- 栄養バランスのとれた食事をする
- 適度に運動をする
- ストレスを溜め込まない
などのように、健康的な生活習慣を意識することで肌荒れだけでなくさまざまな不調の予防にもなりますよ。
5.まとめ
今回この記事では、季節の変わり目に起こる肌荒れについて紹介・解説してきましたが、いかがでしたか?
最後にもう一度、季節の変わり目に肌荒れが起こる理由とおすすめの対処法をまとめるので、一緒に振り返っていきましょう。
- バリア機能が環境の変化によって低下しやすくなる
- ホルモンバランスや生理周期が乱れやすい
- 体調不良の影響でお肌が揺らぎやすい
- 敏感肌向けのアイテムを使う
- 保湿を徹底する
- 丁寧にスキンケアをする
- 皮膚科を受診する
ぜひこの記事を参考に肌荒れへの対処法を覚えて、季節の変わり目でも健やかな肌状態を維持していきましょう!